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アジア千波万波スペシャル

ノンプロフィット・フィルムの現在
新たな文脈を求めて


日本では層の厚い自主映像の歴史があるにも関わらず、現在もノンプロフィットに制作された映像作品の発表や流通、評価の面で様々な問題を抱える。営利を目的とせずに作られたインディペンデント・シネマの、内容の豊かさを世に伝え残して行くために、来年の春に新しくフィルムメーカーズ・インフォメーション・センター(FMIC)が立ちあがる。映像作家たち自身の手によるデータベースの構築と公開、作品の流通を中心に、今後どのような活動が予定されるのか。

PART I ではバンコクからゲストを迎え、FMIC代表で映像作家の末岡一郎が日本とタイの状況の類似点と相違点を報告。今後の課題を考える。

PART II は、新しい視点から作品を考え直すキュレーションの例を映像評論家・西村智弘が提示、上映・解説するプログラム。


FMIC
Filmmakers Information Center

今年6月に第1回目の公聴会を行った、FMIC(フィルムメーカーズ・インフォメーション・センター)は、来春の本格的な運用を目指し、現在、有志の映像作家や批評家と共にFMIC準備委員会として活動している。このFMICの設立は、ノンプロフィットによる映像表現を主たる表現としている作家に対して、製作並びに表現活動に関する情報を提供し、さらには批評家や配給者、一般観客への映像関連情報を提供することによって映像文化の充実、保護、作家の育成に寄与することを目的としている。現在予定している主な活動内容は、映像作家・作品のデータベース構築と公開、インターネット情報サービス(オンライン・マガジンの発行)、国内外の上映会・映画祭等の情報提供並びに協力、映像製作ワークショップ、レクチャーの主催、ライブラリーの運営等。実質的な始動はまだ先だが、実現が容易な項目から先行して活動する予定。
尚、問合わせは wuemme@hotmail.com(末岡)まで。

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