マージナル
MarginPalugid
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フィリピン/2001/英語、タガログ語/カラー/16mm/20分
監督・脚本・ナレーター:パオロ・ヴィリヤルーナ
撮影:キリ・ダレナ、エルヴィン・ヴァレリオ
編集:デキシター・カヤネス
録音:ヴィルヒリオ・カトイ
製作:フィリピン国立芸術文化委員会、モウェルファンド映画学校、コダック・フィリピン
製作会社・提供:モウェルファンド映画学校
Mowelfund Film Institute
66 Rosario Drive, Cubao, Quezon City, 1111 PHILIPPINES
Phone: 63-2-727-1915 Fax: 63-2-727-2033 E-mail: priapus_son@hotmail.com
公衆トイレにある白くピカピカの便器の強烈なイメージが映画の幕をあける。監督のモノローグは14才の時に知らない人と初体験をしたこと、社会のマージナルな場所でゲイ男性としてセックスを求める孤独さという個人的な話を伝える。16mmで撮影され、カメラの視覚効果や動きを利用して風に吹かれる雲や夜間道路の感情的なイメージを伝える。
【監督のことば】ゲイ男性とその性行動を暗闇へ、脇道へ、つまりマージン(周縁)へと追いやってきた社会について、自分の問いかけに応えるために作ったのがこの映画だ。なぜ若いゲイ男性はセックスをする場所として、洗面台があって落書きのある、何の変哲もない公衆便所を選ぶのか? 答は簡単。男同士の性行為が未だに異常と考えられているため、自宅でできず、ホテルに行こうにも男同士だと入り口で断られる。だから、若いゲイ男性は公衆便所や路地など公共スペースの暗がりに行く。でも『マージナル』は、自分たちはゲイだ、でも周縁に追いやられるのは不当だ、と主張する若い世代の男たちの映画なのだ。
パオロ・ヴィリヤルーナ
1977年ダバオ生まれ。大学を中退後、モウェルファンド映画学校で映画づくりの実地訓練を受ける。ニック・ディオカンポ監督の『Mother Iganacia』(1995)に参加。師と仰ぐ同監督の『Pedrong Palad』(2000)ではラインプロデューサー・助監督をつとめる。一方、国際的共同製作作品の製作進行も手掛ける。 |
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