インターナショナル・コンペティション
インターナショナル・コンペティション作品を選考していく際、本映画祭ではミーティングを重ねながら作品を絞り込んでいく方法を取っている。選考には実行委員会から委嘱された選考委員があたるが、今年は作品選考の最初の段階から市民の目を反映させていこうという新しい試みに挑戦し、公募で選ばれた市民3名が選考委員に加わり、東京事務局、山形事務局合わせて11名で選考を行った。それぞれの監督が膨大な時間と労力を注ぎ込んで作り上げた作品を前に、平日は仕事を終えて就寝までの時間、休日は文字通り朝から晩まで作品を見続ける毎日が数ヶ月続いた。その間、メールやファックスを使って評価や感想、質問をお互いに出し合い、参考になるようなデータはインターネットを使って集めミーティングの際の資料として役立てた。
選考された15作品は、上映のために映画祭が新たに上映版を購入し、英語字幕と日本語字幕をつける。これらの作品は、映画祭期間中、審査員によって一般観客と同じ会場で観て審査され、最終日のメイン会場で大賞ほか各賞が授与されることになる。
宮沢啓