母の家は入り江
My Mother's Home, LagoonKhyaneye Madariyam Mordab
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イラン/1999/ペルシャ語/カラー/ビデオ/32分
監督・脚本:メヘルダード・オスコウイ
撮影:ペイラーム・ファズリー
編集:エブラヒーム・サイーディ
音楽:ケイワン・ジャハンシャーヒー
製作・提供:イラン・ヤング・シネマ・ソサエティ
67才のコブラは毎朝夜明け前に家の前につないである小さなボートで漁に出かける。彼女の家は水際に建っている。とても厳しい生活だ。地元の市場でわずかな魚を売ることで彼女自身と老いた病弱な母の生活を支えているのだが、その前にまず彼女は男社会で商人や盗人(魚の網を盗もうとする人)と闘わなければならない。カメラが彼女を家まで伴うと、そこで彼女は亡くなった夫と父の写真を背に、愛情をもって母の世話をしているのだ。
【監督のことば】コブラ・バニ・ニアと、彼女の100歳になる母親の人生は、私に深い影響を与えた。この影響を受けた結果が、彼女たちの人生へのひっそりとした愛情と、つつましさを祝福する映像である。私たちの時代において、真に神話的な人物は、社会の片隅に生きていると私は信じている。
メヘルダード・オスコウイ
1969年、テヘラン生まれ。イランの芸術大学映画演劇学部で映画演出を専攻。1984年、バンダル・アンザリ映画協会の設立者のひとりとして、映画の製作を始める。これまでに15の短編・中編映画の脚本を書き、演出を行なった。イラン国内外で開かれた短編映画フェスティバルで、これまで獲得した賞は40を下らない。1992年に写真家としての活動も始め、イランやオランダ、英国、フィンランド、日本、そして中国で、グループ展や個展を開いている。写真家として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、ユニセフなどの国際機関と協力している。 |
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