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美麗少年
Boys for Beauty
美麗少年
台湾/1998/台湾語/カラー/Video/63分

監督・撮影・録音・編集・ナレーター:陳俊志(ミッキー・チェン)
音楽:陳建麒(チェン・ジエンチ)
製作会社・提供:台湾酷兒影像屋
(Taiwan Queer Pride Image House)
No. 92, 4F, Hsin-Sheng South Rd, sec. 3, Taipei 106 TAIWAN
Phone & Fax: 886-2-2364-3596
E-mail: gaykid@ms15.hinet.net


陳俊志(ミッキー・チェン)
Mickey Chen


1967年生まれ。ゲイとなるべく生まれ、クイアー・ドキュメンタリストとなるべく学ぶ。国立台湾大学で英語とアメリカ文学を専攻するが、当時はカミングアウト前で不幸せだった。1991年兵役につき、そこでボーイフレンドと出会う。幸せな8年の共同生活の後、別 れる。1996年、ニューヨーク市立大学での勉学を終え、ミア・チェンと共同製作した初のドキュメンタリー作品『Not Simply a Wedding Banquet 』(1997)で映画祭巡りをする。現在、独身、恋人募集・ダイエット中で、出来たてホヤホヤの新作、『美麗少年』と一緒に世界を旅している。お便りお待ちしてます。gaykid@ms15.hinet.netまで。

10代のゲイの少年たちと家族の関係を率直に、オープンに描いた、3話にわたるオムニバス映画。米国留学を前に恋人と別 れる決心をした小羽。名門高校の太っちょモーガン。女装パフォーマーの美少年、小丙。異例の劇場公開で成功をおさめたのは、少年たちの伸びやかな笑顔と飾らないおしゃべりが観客に感染したからかもしれない。


【監督のことば】

台湾でクイアー・ドキュメンタリストとして、僕は生き残る道を見つけるべく頑張っている。補助金をもらったり、ゲイやレズビアンの部分を表し、カミングアウトしようと人を説得したり…。けっこう苦労するので、活動しているうちに僕は極端なほどの独立心を持ってしまう。だからこの作品は僕にとってクイアーな若者の無垢に戻る、大きな救いとなった。燃えてるあの少年たちから多くを学び、ドキュメンタリーという、僕を近頃力づけてくれるジャンルについて、もっと知ることができた。
15年前、僕のような台北に住むクイアーの高校生に声はなく、手本になるような大人のゲイやレズビアンもいなかった。クイアーには未来像がなかった。当時多くのクイアーの仲間が“間違った”相手、つまり愛してくれないストレートな人、を愛してしまっていた。中には若くして自殺しようとさえした人も大勢いた。年月が流れ、僕は遂に新しい世代、すばらしいクイアーの新世界を探索するべくカメラを手に取った。
この作品は、1999年に台湾で興行的に大ヒットした。クイアー・コミュニティー全体が動員され、この作品を伝説にするために惜しみない努力をした。また、最近の台湾は、持続的に台湾各地で映像ワークショップなどの活動を続けるドキュメンタリーの工作室、全景(本映画祭「アジア千波万波」スペシャルプログラムを参照)のおかげでドキュメンタリー運動が広がり、黄金時代を迎えている。そのような素晴らしい財産を携え、若い映画作家たちは更に多様で率直なドキュメンタリーを作る航海へと旅立つのだ。
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COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee