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部族へ帰れ
Return to the Tribes
Pagbabalik Sa Tribo
フィリピン/1999/フィリピン語/カラー/ビデオ/45分

監督・脚本・ナレーター:
ハウィ・セヴェリノ
撮影・録音:エドガー・ナヴァロ
製作会社:プローブ・プロダクションズ、
インヴェスティゲイティヴ・ジャーナリズム・フィリピンセンター
提供:プローブ・プロダクションズ
(Probe Productions)
13 Matipid St. Sikatuna Village Quezon City PHILIPPINES
Phone: 632-9229273
Fax: 632-9222054,
E-mail: probe@csi.com.ph


ハウイ・セヴェリノ
Howie Severino


ジャーナリストとして活動しており、ドキュメンタリーの脚本も多数執筆している。2年前、紙媒体から映像ジャーナリズムに目を向けはじめ、テレビの独自取材番組で監督もしている。最近は、フィリピン南部の政府とイスラム教徒間の闘争、鉱山中毒による子どもへの影響、ヴィサヤ島の火力発電所建設に反対する女性による市民運動などを取材した。また、他にもユニセフ(戦争の子供たち、部族教育、甲状腺腫、巡回教師たち等)やプラン・インターナショナルなどのためにも脚本を執筆した。

先住民族の血をひく映画作家がMTVの世界での成功を経て、故郷パラワン島に理想の生き方の系譜を発見する。作品は島に戻る彼の旅をたどり、伝統ながらの共同体と価値観を再評価する彼の心の動きを記録する。開発による環境破壊と植民地時代の支配構造を今に引き継ぐ大企業・政治家に対抗し、先住民とともに反対運動する。


【監督のことば】

フィリピンは文化、言語、民族において多種多様な国だ。しかしフィリピン国内の多くの対立と問題が、これらの異なるグループの間の偏見と意見の食い違いに根ざしているとも言える。
私はフィリピンの多数派であるタガログ人だが、アメリカの、白人が大多数の地域で、数少ない人種として育った。アメリカ社会の中でマイノリティーだったため、故郷フィリピンに戻った時は、自然とフィリピンの少数民族に親近感をおぼえた。
ドキュメンタリストとして、自分は社会の中の異なるグループを結びつけ、お互いを理解させる役割を担っていると思ってきた。
その考えを伝えるため、現実の中の素材、特に人々の個人的な体験に常に関心をもってきた。この映画の主人公である少数部族の映画作家、アオレイオス・ソリトの劇的な冒険は、まさしくそのようなものだった。
当初15分番組のテレビ取材としてスタートしたこの作品は、最終的には稀少なドキュメンタリー番組としてフィリピンで放映され、ブラウン管で多くの人々が目にすることになった。この作品の撮影チームはたった3人。小さなデジタルカメラを使って、一週間で大部分を撮影した。製作チームのこの小ささと身軽さが、私たちに自由さとスピードを与えたのだ。
今までに私は多くのドキュメンタリーの構成案を書いてきたが、これが初めての監督作品である。
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