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姫ころがし
Princess Plum P-udding
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日本/1999/日本語/カラー/ビデオ/35分
監督・脚本・撮影・録音・編集:寺嶋真里
撮影協力:阿部由起子
効果音:木津裕史
ナレーター:今野ゆかり
製作・提供:寺嶋真里
〒606-8117 京都市左京区一乗寺里ノ前町65
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寺嶋真里
Terashima Mari
1989年、京都芸術短期大学専攻科修了。1991年、イメージフォーラム・フェスティバル一般
公募部門大賞受賞。以後同フェスティバルに毎年出品。1992年、水戸芸術館Mito
Annual 92にインスタレーション作品出品。1995年、オーバーハウゼン国際映画祭に出品。1997年より国際交流基金の主催により作品が世界各国に巡回。 |
19世紀ヨーロッパ。変形した身体、死体等の「グロテスク」な肉体の写真は、さかんに売買され蒐集され喜ばれていた。変わって、現代日本に暮らすミッキーマウス好きの太った小原小夜美ちゃん。彼女を見る人の目はどうだろうか?バロック音楽にのって踊る、白いネグリジェの彼女に求愛する紳士の目は?赤い糸をのどから吐き出す母親の目は?カメラを向ける監督の目は?─彼女にもビデオカメラを持たせ、作品を作ってもらう。飾りたてて、演技してもらう。存在感の大きさが、差別
と被差別の常識を塗り替える。
【監督のことば】
この作品の主人公は軽度の知的障害者の女性ですが、私はそういった人達と接する機会が皆無だったので、彼女との出会いは衝撃的なものでした。これまでイメージ映像ばかり制作していたのですが、彼女と撮影で触れ合う事によって、ドキュメンタリーとイメージ映像のそれぞれの手法を融合する事が初めて可能になったのです。それは彼女にこちらの想像するイメージを一方的に押し付けるだけではなく、もっと彼女自身を知りたいという衝動の方が強かったからだといえます。それと知的障害者だから無垢な魂で美しいというだけでも無いと思います。実際、撮影で面
倒になったら「もう、わからへんわ〜」と彼女にごまかされてしまったり、内弁慶で自分の母親だけにはキツク当たったりして、そういう所も私は好きなのです。また彼女の存在はディーバであって、共演していたドラッグクイーンのシモーヌさんが、実は彼女に嫉妬していた所も印象的でした。
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