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よそに住んで
Living Elsewhere
生活在別処
中国/1999/中国語/カラー/ビデオ/175分

監督・編集:汪建偉(ワン・ジェンウェイ)
撮影:初建平(チュー・ジエンピン)
提供:
汪建偉(ワン・ジェンウェイ)
(Wang Jian-wei)
No. 705 Building 41 Huayanbeili Chaoyang District, Beijing 100029 CHINA
Phone & Fax: 86-10-62384664
E-mail: wangaa@public3.bta.net.cn


汪建偉(ワン・ジエンウェイ)
Wang Jian-wei


1958年中国四川省生まれ。1987年に浙江美術学院油画科で修士号を獲得。現在は職業画家として北京で生活する。地方にある茶館でお茶を飲む村人を描いた「茶絵画」の連作は称賛を受け、国際的に発表された。『ポスト'89 中国ニューアート』(香港、93年)、『NEW ASIAN ART SHOW 1995 CHINA KOREA JAPAN』(大阪、東京、95年)、『'95光州ビエンナーレ』(韓国、95年)、『第2回ブリスベン・ビエンナーレ』(オーストラリア、96年)、『ドクメンタ X』(カッセル、ドイツ、97年)などに出品している。監督作に『Reproduction』(1995)、『生産』(1996、YIDFF '97「アジア千波万波」で上映)、『Architecture in Contemporary China』(1998)がある。

成都の空港へ向かう新しい高速道路の裏手に、90年代初頭に建て始められたまま、7年間放置された数棟の別 荘がある。都会と田舎の間に位置するこの辺境の地に、中国各地から集まった4世帯の農民が不法占拠して住んでいる。畑をつくって野菜を細々と育て、粗大ゴミを拾って換金したり、洋裁をしたりして生計をたてている。バブル経済の拡大で土地を失った彼らにはもう帰る家もなく、新しい地での再出発に臨む。
美術家でもある汪建偉監督が『生産』(YIDFF’97)に引き続き完成させた。伝統と現代性の狭間にはまった農民たちの姿に、中国現代美術のアーチストたちの姿が重なる。
【監督のことば】

私は、文化人類学的な方法を試しながら、ある日常生活の「事件」を追う間に、一種の新しい内省的な認識方法にたどり着いた。
 それぞれ別の地方から来た個体、抑圧された個体が、ある閉鎖的な空間に集まり、共同で“よそに住んで”いる状態に身を置く。個体の生活方式や習性を、この特殊な場所で維持し、継続することができるのか?あるいは知らず知らずに感化を受け、新しい習慣と経験を身に付けていくのか?
私は、この一過程の連続的または非連続的な記録を通して、日常生活を実践する中から、人が文化を理解していく一種の態度を提示したい。
日常生活と行動様式との相関性、及び具体的な場所で進行する事態の中から“対象”を読み取ること。一貫して対象に関係を持つ角度から思考し続け、“対象”に参与しながら“対象”を描写 し、二度と先入観や“こちらから向こうへ”という線形的手法の支配を受けず、ただ単に世界を認識する過程に身を置きたい。
この過程は、曖昧で不確定な意味空間を支持する。世界は二度と本質を持つことはないだろうが、新たに実質的な可能性を持つのだ。
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