english
アジア千波万波
  • 髪を切るように
  • 女と孤児と虎
  • 水手
  • 偽りの森
  • 私たちは距離を測ることから始めた
  • 完全なる自由世界
  • アミン
  • バシージ
  • イラン式料理本
  • わたしの町
  • ブリーフ・ヒストリー・オブ・メモリー
  • 影のない世界
  • 大海原へ
  • 柔らかな河、鉄の橋
  • 草庵の村
  • 赤道雨
  • 監獄と楽園
  • 三人の女性の自画像
  • 雨果の休暇
  • 龍山
  • 朝が来て終わる夜を見たことがない
  • ギフト
  • 羊飼い物語/新宿2009+大垣2010
  • ソレイユのこどもたち

  • アジア千波万波 特別招待作品
  • オルグヤ、オルグヤ…

  • 審査員
  • 瀬々敬久
  • 陳俊志(ミッキー・チェン)
  • [マレーシア]

    影のない世界

    World without Shadow
    Wayang Rindukan Bayang

    - マレーシア/2011/マレー語/カラー/Blu-ray(SD)/90分

    監督、脚本、編集:邱涌耀(クー・エンヨウ)
    撮影:ジェフリー・ロー
    音楽:Kumpulan、スリ・チャハヤ・カンポン・ラウ、スリ・チャンプラン、スリ・クバカッ
    エグゼクティブ・プロデューサー:アミール・ムハマド
    製作:ファフミ・ファジル
    提供:ダ・フアン・ピクチャーズ
    www.shop.dahuangpictures.com

    マレーシア・クランタン州で、政治に翻弄され衰退の一途を辿る影絵のワヤン・クリ。13世紀からイスラム教と共存していたにも関わらず、近年は抑圧され上演回数は減り続ける。政治と芸術の狭間で、生活苦にあえぎながらも副業をして、影絵を作り上演を続ける人形遣いと演奏家たちを丹念に描く。この状況を風刺する現代劇と、影絵の物語を融合した本作の中でも、人形たちが重要な登場人物としての役割を担う。



    - 【監督のことば】エンターテインメントやパフォーマンスの世界に長くいればいるほど、私はパフォーミングアーツを危機に追い込む政治の圧力を感じるようになっている。少しずつ、ゆっくりと、演技を通じた自己表現への私たち自身の渇望が奪われていくのだ。


    - 邱涌耀(クー・エンヨウ)

    マレーシアのタイピン生まれ。エンジニアだったが、スチル写真への興味が高じてプロの映画編集者になった。編集者としての経験を活かし、2002年からは自分で作品を撮るようになり、インディペンデント映画の自由な形式やスタイルを指向する。短編作品『Railway Steps』(2002、マレーシア・ビデオ・アワード銅メダル受賞)、ドキュ・ドラマ『Ah Kew the Digger』(2004)、初長編フィクションの『鳥屋』(2006)などに共通して描かれるのは生活にひそむ意志の強さだ。現在はクアラルンプールを拠点に活動中。