やまがたと映画
ゴジラを撮った男――本多猪四郎監督生誕100周年記念
立ち上がれ日本――オキュパイド・ジャパンからの脱出
岩波映画・社会科教材映画大系・その他
岩波映画スペシャル・プログラム |
幻灯の季節
ヤマガタ・カテイシネマ
山形映画人列伝――女優 横山リエ
やまがた・映像の未来
特別上映
YAMAGATAアートサポート支援事業
協力:記録映画保存センター
探す楽しみ、見せる楽しみ、観る楽しみ
「やまがたと映画」に関わって3回目となる。2009年の映画祭が終わってすぐに、次に向けて映画を探しはじめた。いくつかのテーマを軸に、人を訪ね、会社を辿り、そしてフィルムを探した。
そういったフィルムのひとつが、『わたしの大地』である。前回の「ナトコのじかん」プログラムで、ある研究者の方よりこの作品は山形ロケの可能性があると教えていただいた。そして、まだ発見されていないことも。以来県内を巡り調査してみたが誰もわからない。しかし、巡り巡ってシュウ・タグチのご子息がお持ちの映像と出会うことができた。ささやかな大発見なのかもしれないこの作品をスクリーンで観ることができる喜びを、皆さんと分かち合えたらと思う。
そして、ロバート・フラハティの『アラン』(1934)に影響を受けたという今年生誕100年を迎えた本多猪四郎監督(鶴岡市出身)のドキュメンタリー魂を前回に続き紹介し、当時ナトコと並ぶ人気を誇った幻灯映写会の名作の数々を台本朗読付きでお届け。深まる秋に、暖かく懐かしい幻灯の光が揺らぐだろう。そして山形の映画人シリーズ。今年は1969年に新宿という知のアンダーグラウンドに降臨したヒロイン横山リエ(山形市出身)を特集する。
多種多様、盛りだくさんなプログラムである。「山形映像の未来」の若き才能もお見逃しなく。
冨塚正輝