亀井文夫特集 [PR映画と教材映画]
静かな建築工法
Quiet Construction Methods-
1962/カラー/16mm(原版35mm)/31分
監督・脚本:亀井文夫
撮影:関口敏雄
製作会社:電通
企画・提供:竹中工務店
建築工事に際し、従来の矢板を打ち込んで鋼鉄の壁をつくる方法は、騒音と振動で周囲の環境を大きく損なう。そこで無音無振動の鋼管の中にスクリューをねじこむ方法が考案された。スクリューを抜いたあと鉄筋を入れコンクリートを流し込むと地中にコンクリート柱ができる。これを基礎として、地下の上から下へ建設する「竹中式深礎工法」。まず地下部分を地上に建て、下の土を掘り出すと自分の重みで沈んで行く「竹中式潜函工法」。いずれも都会の騒音を低減する静かな建築工法である。竹中工務店は、設計から施工まで一貫して行い、多数のオフィスビル、工場、大学などを建設した。優れたホールとして知られるフェスティバル・ホール(大阪)では、設計通りの音響効果が得られ、今日もウィーン少年合唱団が美しい歌声を響かせている。