亀井文夫特集 [戦後のドキュメンタリー]
荒海に生きる―マグロ漁民の生態
Living in a Rough Sea-
1958/モノクロ/16mm/33分
撮影:武井大、臼田純一、菊池周、勅使河原宏
編集:亀井文夫、西堀美知江、小山内治夫
録音:大橋鉄也
音楽:長沢勝俊
解説:宮田輝
監修:東京水産大学教授・三村卓雄
製作:大野忠
製作会社・提供:日本ドキュメント・フィルム
高知県室戸岬の漁業で生計を立てている村の人々は、この村に漁港がないので神奈川県浦賀港を根拠地としている。100トンに満たない乗組員22人の木造船でマグロ漁に出発、荒波を越え4500マイル彼方の太平洋上、水爆実験が行われているクリスマス島付近までも出漁する。見習いで乗り組んだ18歳の少年を中心に、漁夫の船内での生活、漁の実際などを丹念に描写、その厳しい2ヶ月の労働を描く。我が国における漁村の人々の生活と、水産業の重要性を知らせる小学校高学年から中学校低学年向きの教材映画として利用された。