yidff1999小川プロワールドインターナショナル
yidff1999柳沢特集アジア千波万波日本パノラマヨリス・イベンス
yidff1999ビデオアクティビズム事例討議審査員transrate-English

before

■ウィグワム?燃える矢
■橋
■波浪
■雨
■われらは建てる
■フィリップス・ラジオ
■クレオソート
■コムソモール―英雄たちの歌
■新しい土地
■ボリナージュの悲惨
■スペインの大地
■四億
■動力と大地
■インドネシア・コーリング
■最初の年月
■世界の河はひとつの歌をうたう
■セーヌの詩
■早春
■イタリアは貧しい国ではない
■旅行日記
■ヴァルパライソにて…
■ミストラル
■ベトナムから遠く離れて
■北緯17度
■愚公山を移す
■風の物語
■マグニトゴルスク―新しい人間の製造


 
特別招待作品

マグニトゴルスク―新しい人間の製造

Magnitogorsk, Forging the New Man
Magnitogorsk, de jeugd van de hoogovens

 
1996/オランダ/60分/16mm

監督・脚本:
ピーター・ヤン・シュミット
撮影:ピーター・ブルックマン 
録音:ヘルテャン・ミーツマ
編集:トゥン・フェル
音楽:ソサン・シャクリン 
ナレーター:トン・ルッツ

【監督の言葉】

高品質の鉄鉱石の巨大な塊、ウラル山脈の東端に広がる草原にそびえる“磁石の山”、その発見の結果 として巨大な溶鉱炉が計画・建設され、そして労働者たちの都市が生まれた―マグニトゴルスクである。
アメリカやヨーロッパ中から志願者が集まって建設に参加した。これはソ連邦の5ケ年計画の国外へ向けた見本だったのだ。
その熱狂的な者たちの一人に、ヨリス・イヴェンスがいた。彼は国際的な赤軍援助の撮影所のために、第2溶鉱炉“コムソモルスカヤ”の建築作業とそれに参加した共産主義青年団についてのドキュメンタリー映画『コムソモール?英雄たちの歌』(33)を作ったのである。彼の映画のアイディアに私は触発された。社会主義の建設過程で、社会主義的人間ができあがる。「ボルシェヴィキがマグニトストロイ鉄工所を作り、マグニトストロイ鉄工所がボルシェヴィキを創る」。
私はこの30年代の男たちを追って、歴史を再びなぞってみたかったのだ。彼等は誰で、彼等はどうなったのか?
2つのことがわかった。まずイヴェンスの映画が実在の扇動労働者を基にしていたことだ。第2に、鉄工所は実は主に強制動員された労務者によって作られていたという事実である。何万もの人々が家財を奪われ、村から追い立てられ、何千キロもの距離を家畜運搬車両に載せられてこの建築現場に連れて来られたのだ。この“クラク”と呼ばれた者たちは敷地内のキャンプで寝泊りした。彼等は飢餓、シベリアの冬、伝染病にさらされていた。
この映画は30年代と、この都市に住む人々についてのものだ。人々はもはや3世代を超えてここに住んでいる?街の建設者も扇動労働者もクラクの人々も同様に。

■解説■
  before

COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee