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■ウィグワム?燃える矢 ■橋 ■波浪 ■雨 ■われらは建てる ■フィリップス・ラジオ ■クレオソート ■コムソモール―英雄たちの歌 ■新しい土地 ■ボリナージュの悲惨 ■スペインの大地 ■四億 ■動力と大地 ■インドネシア・コーリング ■最初の年月 ■世界の河はひとつの歌をうたう ■セーヌの詩 ■早春 ■イタリアは貧しい国ではない ■旅行日記 ■ヴァルパライソにて… ■ミストラル ■ベトナムから遠く離れて ■北緯17度 ■愚公山を移す ■風の物語 ■マグニトゴルスク―新しい人間の製造		北緯17度 The 17th Parallel Le Dix-septieme parallele 　 1968/フランス/モノクロ/113分/16mm 監督：ヨリス・イヴェンス、マルセリーヌ・ロリダン　 製作会社：CAPIフィルム、アルゴス・フィルム イヴェンス初の16mm撮影・同期録音による作品。マルセリーヌ・ロリダンとの共同監督で、舞台となるのは南北ヴェトナムの境界線になる北緯17度線である。『スペインの大地』のように、この映画も人々の日常生活と、攻撃してくる敵との苦闘を見せる。ヴェトナムの人々は日中は地下に暮らし、夜になると地上に出て来て土地を耕す。映画はこの平凡な日常をB52の爆撃と対比して見せる。数週間のあいだにこの地域だけでも2千トン以上の爆弾が降り注いだ。イヴェンスの他の作品と比べ、本作品はひとつひとつのシークエンスの長さ、現場で録られた同期録音の音声が際立ち、逆にドラマチックなモンタージュはむしろ影を潜めている。確かに斬新ではないかも知れないが、これは『スペインの大地』と並ぶ傑作であり、また近代的な技術のプロフェッショナル的な使われ方も目立つが、これはかなりの部分マルセリーヌ・ロリダンの影響と考えられ、とくに音に関してはそれが大きい。 ■解説■ ある映画監督の生涯の鳥瞰図 ヘレン・ファン・ドンゲン ケース・バカー 　 beforenext COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee