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■ウィグワム?燃える矢 ■橋 ■波浪 ■雨 ■われらは建てる ■フィリップス・ラジオ ■クレオソート ■コムソモール―英雄たちの歌 ■新しい土地 ■ボリナージュの悲惨 ■スペインの大地 ■四億 ■動力と大地 ■インドネシア・コーリング ■最初の年月 ■世界の河はひとつの歌をうたう ■セーヌの詩 ■早春 ■イタリアは貧しい国ではない ■旅行日記 ■ヴァルパライソにて… ■ミストラル ■ベトナムから遠く離れて ■北緯17度 ■愚公山を移す ■風の物語 ■マグニトゴルスク―新しい人間の製造		イタリアは貧しい国ではない Italy Is Not a Poor Country L'Italia non e un paese povero 　 1960/イタリア/モノクロ/110分/35mm 監督：ヨリス・イヴェンス 脚本：ヨリス・イヴェンス、ヴァレンティノ・オルシーニ、パオロ＆ヴィットリオ・タヴィアーニ 撮影：マリオ・ドルチ、オベルダン・トロイアーニ、ナリオ・ヴォルピ 編集：ヨリス・イヴェンス、マリア・ロサーダ　 音楽：ジーノ・マリヌッツィ ナレーション執筆：アルベルト・モラヴィア、コラド・ソフィア　 ナレーター：エンリコ・M・サレルノ 製作：フェデリコ・ヴァリ 製作会社：PROA　 委託：ENI イヴェンスが産業の進歩発展を描いた映画の一本。イヴェンスはイタリアの石油公社ENIの社長エンリコ・マテイから、石油開発がいかにイタリアにとって有益であるかを見せる映画を依頼された。この映画はマテイの考えをテレビの観客に見せるものとして構想され、3部構成になっている。第1部、『ポー渓谷の火』では、ポー渓谷でのメタン採掘とその運搬が描かれる。第2部はさらに２つの部分に分かれ、前半ではヴェネチアとラヴェンナの２つの都市と、ガスの製造が描かれる。後半は『２つの樹の物語』で、燃料をオリーヴの樹にだけ頼っている農民の７家族の貧困が描かれ、その生活が“クリスマス・ツリー”と呼ばれるもの―金属製のガス管で、その出力も調整できる―の設置で約束される将来の利益と対比される。第3部、最後の部分はシシリアの娘と北イタリアの若い男の結婚に焦点が当てられる。男は海上油田で働いている。イヴェンスは手持ちカメラや高感度フィルム、テレビ的なスタイルのインタビューなど、当時は斬新だった手法をいくつか使い、最後にはかなり痛烈なアイロニーを滲ませる。この映画はテレビ放映時、あまりに貧困を見せ過ぎているとして、放送局のRAI（イタリア国営ラジオ・テレビ放送）によって大幅にカットされた。イタリアのテレビでは“ヨリス・イヴェンス監督作品の断片”とのクレジットで放送された。 ■解説■ ある映画監督の生涯の鳥瞰図 ヘレン・ファン・ドンゲン ケース・バカー 　 beforenext COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee