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[中国]

自画像:47KMに生まれて

Self Portrait: Birth in 47 KM
自画像:生于47公里

- 中国/2016/中国語(湖北方言、北京語)/ カラー、モノクロ/Blu-ray/102分

監督、撮影、編集、提供:章梦奇(ジャン・モンチー)

中国の山地の小さな村の風景のなかに老女と若い女性の生活を描く。老女は7人の子どもをもうけ、厳しく貧しい苦難の人生を送ってきたことを語り、腰を曲げて歩く姿が延々と映される。若い女性は学校のこと、働きに出たこと、ボーイフレンドのことなどを語る。監督自身と老女が手を組み合わせたり、女性たちが身体を動かすパフォーマンスを行ったり、若々しい実験も試みている。乾いた風景の映像に、監督の親しみあふれる視線が心にしみる。



- 【監督のことば】本作は「自画像シリーズ」の7作目で、私がこの「47キロ」と定義している村に来て6回目の冬に作った作品です。6度目の冬で、私はこの村の孤独、没落そして死を目にしました。にもかかわらず、なぜまたこの場所に帰るのか、私は自問しました。21歳のある女性は、この冬第二子を出産しました。ひとつの新たな生命は、この村に「生」の兆しをもたらすでしょうか?

 新しいお母さん、年を重ねたお母さん、彼女たちは私に、生存すること、育むことを訴えかけます。汗と涙が集まってできた川は、とめどなく流れ続けます。この死にかけた土地でも、生命力は依然として強烈な輝きを放っているのです。その流れる川の前で、私は沈黙しません。


- 章梦奇(ジャン・モンチー)

1987年生まれ。2008年中央民族大学卒業。2009年より草場地ワークステーションに参加。「自画像シリーズ」の作品は、ステージでの舞踊とドキュメンタリーを融合した方法で作られている。ドキュメンタリー作品に『三人の女性の自画像』(2010、YIDFF 2011)、 『Self-Portrait: At 47KM』(2011)『Self-Portrait: Dancing at 47KM』(2012)『Self-Portrait: Dreaming at 47KM』(2013)『Self-Portrait: Building a Bridge at 47KM』(2014)『Self-Portrait: Dying at 47KM』(2015)、および本作がある。