[韓国]
192-399:ある共同ハウスのお話
192-399: A Story about the House Living Together192-399: 더불어사는집 이야기
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韓国/2006/韓国語/カラー/ビデオ/126分
監督、脚本、撮影、編集、製作:イ・ヒョンジョン
録音:ピョ・ヨンス
音楽:イム・ジフン
製作会社:ソウル・ヴィジュアル・コレクティヴ
提供:イ・ヒョンジョン
道ばたで服を売って日銭を稼ぎ、同じホームレスの人たちへの炊き出しをする「共同ハウス」の面々。ソウル、ソンブク区にある、やがて壊される予定のアパート「192-399 チョンヌン」を“占拠”し、どうして集まったかは分からないバラバラな人たちの共同生活が続けられる。しかし数カ月とたつにつれ、それぞれの想いはすれ違い、立ち退き期限の2月も近づいてきた2006年冬、新しいメンバーも入った「共同ハウス」が次第に変わっていく。くわえ煙草と焼酎と料理が良く似合うおやじたち、夫婦、若者、犬ッ子と鶏も加わる生活に監督のカメラが何気なく漂い、会話を拾う。
【監督のことば】韓国社会に生きる者にとって、家を失うことは、仕事を失うこと、希望を失うこと、そして自尊心までも失うことを意味する。空き家を1年以上も占拠して希望を保とうとするホームレスの姿を見ていると、人間の尊厳とは、単なる映画の主題ではなく生きる姿勢なのだと気づかされる。
イ・ヒョンジョン 1968年、ソウル生まれ。1996年、ドキュメンタリー作家集団の「ソウル・ヴィジュアル・コレクティヴ」に参加。1997年に『On-Line』で助監督、2001年に『Rip It Up! 住民登録表を引き裂け!』(イ・マリオ監督)でプロデューサーを務める。 |