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8mm映画の存続と未来


協力:フィルム文化を存続させる会、フィルム・メーカーズ・フィールド
■このプログラムには、英語字幕、同時通訳はつきません。


 国内最後の8mmフィルム製造・販売メーカーの富士フイルムは、2006年4月に発表した販売終了の方針を翌年1月に撤回、約3年から5年の間、販売を継続することになった。この方針変更の原動力となったのが「フィルム文化を存続させる会」をはじめとする8mm映画を愛する人々の熱いメッセージであったことは感動的だ。福岡を拠点として8mm全盛時代から20回続けられてきた3分間8mm映画祭の最新版の上映、今後の存続、保存の可能性を検討するシンポジウム等、東北芸術工科大学の大学祭との連携企画として開催される。

加藤到(東北芸術工科大学准教授)


フィルム文化を存続させる会

富士フイルムのシングル8販売終了の発表を契機に、2006年7月に発足したフィルム文化を愛しその存続のために行動する有志の集まり。シングル8だけでなく、35mm、16mmといった映画フィルムのみならず、銀塩写真も含めたフィルム文化全体の存続を見すえた活動を目標としている。フィルムメディアの重要性とフィルム需要の拡大を訴え、各地で上映会やシンポジウムを開催する。シングル8存続へ向けて富士フイルムとの交渉をおこなっている。現在の賛同人数は312人。(2007.8.22現在)。

発起人:
大林宣彦(映画監督)、高林陽一(映画監督)、飯村隆彦(映像作家)、松本俊夫(映像作家)、波多野哲朗(映像研究家)、ほしのあきら(映像作家、多摩美術大学教授)、大久保賢一(映画評論家)、山崎幹夫(映画作家)、黒川芳朱(映像作家)、水由章(ミストラルジャパン、One's Eyes Film)、片山薫(ミストラルジャパン、One's Eyes Film)、太田曜(実験映画作家)、万城目純(映像作家)、黒川由美子(TAMA映画フォーラム実行委員)、原將人(映画監督)、堀越謙三(ユーロスペース代表、東京藝術大学大学院映像研究科教授)、大森一樹(映画監督)