[日本]
Fragments of depopulation
過疎の断片たち
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日本/2007/日本語/カラー、モノクロ/ビデオ/10分
監督:木村拓朗、三好宏明
撮影、編集、録音、製作:常笑工房
音楽:Fumiki Sano、Robo Kobo
提供:常笑工房
おばあちゃんの唄声が招く、碧いモノクロの光の中に潜む猫と老人の島。くり貫かれた海の底にいるような心地よさを覚えるその世界のかけらを、波の引く一瞬に現れる貝殻を見つけて歩くリズムを取りながらカメラが追いかける。1つひとつ丁寧に集められ反射する自然の営みの中にあるその場所。どこか時代の綻びを予感させ、美しい海と肌を撫でる風の気配が風景に溶け込んだ音楽と交じり合う。
【監督のことば】
私たちはこの映画をつくったことで、みっつの幸運に恵まれました。
ひとつめは、島と島の人々と島の猫たちに出会えたこと。
ふたつめは、映画づくりのプロセスが私たちを成長させたこと。
みっつめは、この映画祭に参加できたこと。
この幸運な映画と、観てくださった方との出会いが、ほんのわずかでもラッキーなものであることを願っています。
木村拓朗 三好宏明 2006年9月より「常笑工房」を結成。ふたり体制でのアマチュア映像制作を本格的に開始。ふたりというメリットを活かして、フットワークの軽い映像制作を、ジャンルを問わず続けている。前作『What Is Communication?』で第4回NHKミニミニ映像大賞優秀賞を受賞。 |