[韓国]
きらめく拍手の音
Glittering Hands반짝이는 박수 소리
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韓国/2014/韓国語、韓国手話/カラー/Blu-ray/80分
監督、編集、ナレーション:イギル・ボラ
撮影:イギル・ボラ、ソン・ジュニョン、チョン・ジヒョン
録音:ピョ・ヨンス
音楽:イ・ミンジェ
美術監督:チョン・ジヒョン
配給:Cinema DAL www.cinemadal.com
子育てを終え、新婚時代に戻ったかのように仲睦まじい監督の両親の日常を記録しながら、カメラの前で改めて、家族の思いが手話で語られる。両親の青春時代、教会での出会い、子育てのハプニング、夫婦で営んでいた屋台の苦労。小さい頃から社会と両親の間に入り、通訳の役割も担ってきた監督と弟の経験。ホームビデオや写真、日記を織り交ぜながら、過去から未来に向けて、ひとつの家族の姿が描かれる。
【監督のことば】私は耳が聞こえる。両親から手話を学び、世界から話し言葉を学んだ。とはいえ、音のない両親の世界と、音のある私の世界の間には大きな隔たりがあるために、私はふたつの世界に挟まれて混乱した成長期を過ごした。しかし20代の半ばになると、このふたつの世界はとても貴重なものであり、誰でも経験できるわけではないということに気がついた。私は、両親から独特の言葉と文化を受け継いでいる。聴覚以外のすべての感覚に頼って生きている人たちには、彼らに固有の生活があるからだ。聴覚の不在によって、ただ目だけが「音」を「見る」ことができる。そして私は、娘の視点から、この特別な物語を世界に向けて語りたいと思う。
イギル・ボラ
イギル・ボラは脚本を書き、ドキュメンタリー映画を撮る。なぜなら、耳の聞こえない両親のもとに生まれたことは、ストーリーテラーにとって最高の贈り物であると信じているからだ。18歳で学校を中退すると東南アジアを一人旅し、「Road is School」(2009)と映画『Road-Schooler』(2009)の脚本を執筆。2009年、韓国芸術総合学校マルチメディア映像科に入学し、ドキュメンタリーについて学び、制作した。