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[ミャンマー、ドイツ]

船が帰り着く時

When the Boat Comes In

- ミャンマー、ドイツ/2014/ビルマ語/カラー/Blu-ray/30分

監督、撮影:キン・マウン・チョウ
編集:ニン・イ・ライン
録音:サイ・ニィ・ニィ
製作:リンジー・メリソン
提供:Yangon Film School yangonfilmschool.org

ミャンマー南部、タンビュザヤッ近くの漁村の浜辺から、漁師たちはそれぞれの木舟に乗って漁に出かけ、女たちは海で獲れた魚や海老を選り分け、その場で加工する。浜は遊び場であり、仕事場であり、寄り合いの場所であり、海の延長線上に漁村の生活のすべてがある。朝から晩まで忙しく働いても、漁に出る費用を賄うには借金をせねばならず、売上げも利益にはならない。そんなある日、厳しい生活に追い打ちをかけるように、政府から1ヶ月間の禁漁が通達された。



【監督のことば】私は子どもの頃から、この海岸を知っていた。私が思い描く世界のなかでは、そこは常に美しく、インスピレーションが得られる場だった。このドキュメンタリーの制作を開始して初めて、ここでの生活がいかに厳しく、生計を立てるため、漁民がいかに身を削らねばならないかに気づいた。おかげで以前にも増して、この思い出深い場所の良さがわかるようになった。


- キン・マウン・チョウ

カメラマン、監督。ミャンマーのモン州タンビュザヤッ出身で、現在はヤンゴン在住。2011年にヤンゴン・フィルムスクールに入学して、ドキュメンタリー制作のキャリアをスタートさせる。以来、2013年に第3回ワッタン映画祭(ヤンゴン)で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞したシン・デウィー監督の『Take Me Home』(2014)を含む、15本以上のドキュメンタリーの撮影監督を務めてきた。本作が監督デビュー作となる。