アジア千波万波 |
---|
アジア千波万波 特別招待作品 審査員 |
7人の目の見えない女性映像作家たち
Seven Blind Women Filmmakers7 Zan Filmsaz-e Nabina
-
- ひとりの世界 (監督:サラ・パルトー)
- 目撃者はいなくなった (監督:ショクーフェ・ダヴァルネジャード)
- 私たちの道 (監督:ナルゲス・ハギギャト)
- ある晩のこと (監督:バナフシェ・アーマディ)
- 燃え続ける炎 (監督:マーディス・エラ)
- 愛 (監督:ネダ・ハギギャト)
- グッド・ナイト (監督:ナグメー・アフィアト)
イラン/2008/ペルシャ語/カラー/ビデオ/116分
総監督、企画、製作:モハマド・シルワーニ
監督:サラ・パルトー、ショクーフェ・ダヴァルネジャード、ナルゲス・ハギギャト、バナフシェ・アーマディ、マーディス・エラ、ナグメー・アフィアト、ネダ・ハギギャト
編集:モハマド・シルワーニ、ファテメ・サデギザデー
音楽:メールダード・バルチアン
製作会社:ドキュメンタリー&実験映画センター、ローヤ・ビン・メディア・インターナショナル
提供:イラニアン・インディペンデンツ(モハマド・アテバイー)
盲目の女性たちが、自分の日常や家族、友人、恋人を撮影し、それぞれ短編にまとめたオムニバス映画。料理をしたりマニキュアを塗るひとりの時間、夫や子どもとの愛情溢れる会話、盲目の原因を作った医者への怒りの叫び……。音と手を頼りに撮影された映像に、被写体に対する感情が満ちている。夜の寝しなに夫と語る、出会った頃の甘い思い出と、自分と健常者との違いのあいまいさを挑発的に独白する数シーンで構成される秀作『グッド・ナイト』など6作品。タイトルは7人となっているが、イランの検閲事情のために1作品は本上映に盛り込むことが出来なかった。
【監督のことば】 2004年の春、私は、それまでずっと抱えてきた疑問と向き合うことにした。映画監督である私が、目が不自由になったらどうなるのか? 映画制作を続けることができるだろうか? その疑問に答えるべく、盲目の女性映像作家たち7人に映画を作ってもらった。私は彼女たちに、小型のビデオカメラで、映画言語を用いて自分たちの物語を語る方法を教え、彼女たちは私に、実在しない3つ目の目で世の中を見る方法を教えてくれた。結果、生まれたのが、長編オムニバス映画『7人の目の見えない女性映像作家たち』だ。
モハマド・シルワーニ 1973年、テヘラン生まれ。子どもたちに映画を観ることを許さない、信心深い家庭で育つ。父親の強い勧めで軍隊に入隊。その間、大学で絵画の勉強を始め、映画にのめりこむようになる。映画制作を志すも、通常2年の兵役のところ、10年間の軍務を終えなければならなかった。最初の短編映画『The Circle』は、'98年 カンヌ国際映画祭の国際批評家週間で上映された。これまでに7本の短編劇映画と、6本の長編ドキュメンタリーおよび実験映画を作り、200以上の国際映画祭で上映され、多くの賞を受賞している。『大統領ミール・ガンバール』(2005)はYIDFF 2005で上映された。 |