やまがたと映画
ゴジラを撮った男・本多猪四郎特集
ナトコのじかん
ヤマガタ・カテイシネマ――戦前の山形を観る
山形美女列伝 II 新宿編
やまがた・映像の未来
山形という謎・山形という答え
「なぜ、山形出身の彼がこの映画を作ったのか?」「なぜ、この映画は山形を舞台にしているのか?」 前映画祭の特集「やまがたと映画」を終えてから、さまざまな人々に、山形と関連のある作品に関して質問されるようになった。
すべての物事には必然性がある。人間も映画も同様だ。山形で生まれ育った人間が撮った映画。山形を舞台にして記録された映画。なぜ山形で撮ったのか? なぜ山形出身の彼が、彼女が選ばれたのか? そこには、かならず答えがあるはずだ。
山形県鶴岡市で生まれた映画監督本多猪四郎は、日本が誇る怪獣映画『ゴジラ』をはじめ、数多くの特撮映画を手がけた。なぜ、彼の作品は今日まで世界中の人に愛され、語り継がれるのか? その答えを探す特集が「ゴジラを撮った男・本多猪四郎特集」だ。
戦後のGHQ民主主義教育の一端を担った、CIE教育映画。各地にフィルムと共に貸し出された映写機の名称から“ナトコ映画”と呼ばれたそれは、山形県と深い関わりを持っていた。その関わりとは何なのか? 「ナトコのじかん」で、それは解明されるはずだ。
「ヤマガタ・カテイシネマ」では、戦前の山形を記録した貴重なフィルムをご紹介する。その時山形で何が起きていたのか? あなたの予想を超える、“なつかしくて新しい”映像から、あなたは自分なりの答えを見出すだろう。
「やまがた美女列伝」では本県出身の歌手が、新宿を舞台にした映画で活躍する。なぜ新宿なのか? その問いも、ご覧いただければ明らかになる。
「やまがた・映像の未来」では本県の芸術工科大学を卒業した学生による作品を上映する。山形で学んだ事とは何か? それが作品にどう反映されているのか? ご自身の目で確かめていただきたい。
「やまがたと映画」は旅だ。数多の問いかけに対する、自分の中の答えを探す小旅行だ。その旅を終えた時、きっと、あなたの中に「新しい山形」が生まれているに違いない。
斎藤健太(株式会社デジコンキューブ)