ガイア・ガールズ
Gaea Girls-
イギリス/2000/日本語/カラー/35mm (1:1.85) /106分
監督:キム・ロンジノット、ジャノ・ウィリアムズ
撮影・製作:キム・ロンジノット
編集:ブライアン・タッグ
録音:メリー・ミルトン
音楽:ガイア・ジャパン
製作会社・提供:ヴィクセン・フィルム
Vixen Films
13 Aubert Park, London, N5 1TL UK
Phone: 44-20-7-359-7368 Fax: 44-20-7-359-7368
E-mail: kim@tgraham.demon.co.uk
竹内彩夏は女子プロレス界のカリスマ長与千種にあこがれて、GAEA JAPAN(ガイア・ジャパン)に入門した練習生。彼女たちの生活はいわゆる年頃の女の子たちの生活とは大きくかけ離れている。スパルタ的日常生活、手荒いトレーニング、厳しい上下関係。脱落するものもいる。しかしリングでの栄光を夢見て彼女たちはハードな練習に耐える。この映画は、不安と興奮の入り混じるなか新人竹内がプロテストに合格し、デビュー戦を飾るまでの奮戦を描く。
【監督のことば】この映画の製作過程で私たちが感じた複雑な思いを、観客のみなさんにも感じてもらえるかもしれない。私たちは展開する物語に心をわしづかみにされ、何があろうとリングにデビューするのだという竹内の不屈の精神力に、パワーを与えられたと同時に畏怖の念を抱かされた。撮影中、私たちは目の前に生々しく表れた野心と権力と勇気について考えることになった。もしかすると私たちが目撃しているのは、日本において女性が夢を実現させるためには、ありとあらゆる犠牲をいとわない時代の最期なのかもしれない。そして何より、私たちは「ガイア・ガールズ」たちに多大な親愛と敬意をささげたい。
キム・ロンジノット
英国国立映画テレビ学校でカメラと演出を学ぶ。在学中に、寄宿学校を批判的に考察した『Pride of Place』を製作。卒業後『Cross and Passion』、『Underage』を製作。続いて『Fireraiser』をクレア・ハントと共同製作。更に舞踊家で人権活動家の花柳幻舟を扱った『幻舟』、日本人女性についての『東京良妻』もハントと共同監督。その後、ジャノ・ウィリアムズと共同で宝塚歌劇団についての『ドリームガールズ』や、女性として生まれて男として生きる東京人を扱う『新宿ボーイズ』等を製作。文化人類学者のジバ・ミル=ホセイニと撮った『イラン式離婚狂想曲』は1999年の本映画祭インターナショナル・コンペティションで上映。 ジャノ・ウィリアムズ 1974年に来日、NHKで日本社会を構成する個人と組織についてのラジオ番組の編成を担当。その後日本テレビに転職。イギリスに帰国するが、キム・ロンジノットとの映画『幻舟』の製作のため再び来日。『ドリームガールズ』、『新宿ボーイズ』を共同監督。 |