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インターナショナル・コンペティション

真昼の不思議な物体

Mysterious Object at Noon
- タイ/2000/タイ語/モノクロ/35mm (1:1.85) /83分

監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
脚本:タイの村人たち
撮影:プラソン・クリンボーロム
編集:アピチャッポン・ウィーラセタクン、ミンモンコン・ソーナークン
録音:ティカデート・ワッチャラタニン、シィロート・トゥンスック、パイシット・パンプルックサーチャー
製作:ミンモンコン・ソーナークン、グリッティヤー・ガウィーウォン
製作会社・提供:キック・ザ・マシン
配給:ラオン・ダーウ(バンコク)
Laong-Dao Co. Ltd. Bangkok
c/o Kick the Machine, 44/17 Ladprao 15 Jatujak, Bangkok 10900 THAILAND
Phone: 66-2-938-4460 Fax: 66-2-938-5646 E-mail: kickthemachine@yahoo.com

監督はタイの国中を旅し、出会った人たちに物語の続きを創作してもらう。画面には、マイクを向けられるタイの地方の人々と、彼らによって語られた「不思議な物体」の物語が、交錯して描かれる。話し手により物語は次々と変容する。それは監督自身さえも予想できない展開を見せていく。



【監督のことば】山形国際ドキュメンタリー映画祭2001に出品できて非常に光栄です。1999年の山形映画祭が私にとって初めての国際映画祭への参加だったので、山形には刺激的な思い出とすばらしい印象を持っている。今回は私の長編映画が上映されることにも驚いている。『真昼の不思議な物体』は当初はコンセプチュアルな短編作品として構想したのだが、2年間の紆余曲折を経て長編になった。とはいえ、この作品の仕上げ役を担ったのは私ではなくタイ各地の村の人々。この物語と映画は村人たちのものだ。私はこの映画を手に入る材料だけで、解釈の自由なスタイルで構築した。非常に限られた予算だったので、短所を逆手にとって、物語や時間軸のあちこちを切り貼りするのは大変な作業となったが、結果として、自分にとってスタッフと一緒に話を探しながらする旅は最高の経験となった。

 

- アピチャッポン・ウィーラセタクン

1970年生まれ。建築学の学士取得後、マルチ・アーティストとして活躍。90年代初めより映画製作に専心、シカゴ芸術学院で学ぶ。『Bullet』(1993)、『0116643225059』(1994)、『Like the Relentless Fury of the Pounding Waves』(1995)などの作品を発表。1995年に9/6 シネマ・ファクトリーを設立。バンコク実験映画祭にキュレーターとして参加。映画会社キック・ザ・マシンで若手作家の作品の配給宣伝に携わる。『第三世界』(1998)は、1999年の本映画祭「アジア千波万波」にて上映。その後『Windows』(1999)、『Malee and the Boy』(1999)を発表。その他、数々のビデオ・インスタレーション作品は世界中で紹介されている。現在、長編劇映画『Blissfully Yours』の製作中。


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