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[インドネシア]

デノクとガレン

Denok & Gareng

- インドネシア/2012/インドネシア語/カラー/Blu-ray/89分

監督、脚本、製作:ドゥウィ・スジャンティ・ヌグラヘニ
撮影:クルニア・ユダ
編集:グレゴリウス・アルヤ・ディパヤナ
録音:アブディ・クスマ・スルバクティ
共同製作:スザン・シムク、ヨルグ・トレントマン
提供:credo: international
www.denok-gareng.com

14歳で家出をしたデノクは、妊娠した後にガレンと出会い、結婚する。大都市を離れ、夫の実家で家族と一緒の生活を始めた若い夫婦は、心機一転、養豚ビジネスを始める。借金を残して出奔したガレンの父、子どものしつけや教育費、次々と起きる問題に頭を悩ませながらも、夫婦兄弟それぞれがとことん話し合い、ユニークなアイデアで解決しようと頑張る。ときには本気の喧嘩をしながらも、強い絆で結ばれた一家は、どこか楽天的な雰囲気に満ちている。



【監督のことば】私は個人的に、デノクとガレンの人生からたくさんのことを学んだ。愛する気持ち、次から次へと襲ってくる問題を受け入れ、正面から立ち向かう姿勢。そして自分自身と自分の人生を笑い飛ばす勇気。そのような勇気を持つ人は多くない。自分を笑うという行為は、自分の人生をはるか遠くから客観的に眺めることを意味する。だからこそ私は、デノクとガレンを賞賛せずにはいられない。彼らが日々苦闘する姿は観客に届けられるべきだ。彼らの勇気は、彼らふたりを、心を込め誠実に描いた映画を通して、観客と共有されるべきだ。私はデノクとガレンを、私たちの知覚の中枢へと送り込みたい。なぜなら、彼らのような存在は、近くにいても多くの場合、見過ごされてしまうからだ。


- ドゥウィ・スジャンティ・ヌグラヘニ

インドネシアのジョグジャカルタ出身。ガジャ・マダ大学で政治学を専攻。地元NGO、国際NGOなどで働いた後、映画製作を始める。2003年以来、ジョグジャカルタ・ドキュメンタリー映画祭の運営に携わる。若者と地元の聾者コミュニティを対象にビデオのワークショップも開いている。2007年にはケンタッキー州のアポールショップ、2009年にはニューヨーク市のウィメン・メーク・ムービーズにインターンとして参加。2008年、インドネシアのゲーテ・インスティテュートとジャカルタ芸術評議会が企画した「インドネシア――改革から10年」 という映画振興プログラムに参加。本作は初の長編ドキュメンタリーになる。2012年、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA)サマースクールに参加。新作ドキュメンタリー『Our Daily Bread』は、現在製作準備の段階にある。