インターナショナル・ コンペティション |
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オート*メート
AUTO*MATEAUTO*MAT
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チェコ/2009/チェコ語/カラー/ビデオ/90分
監督:マルチン・マレチェク
撮影:ヴィート・クルサーク、イジー・マーレク、マルチン・マレチェク
編集:マルチン・マレチェク、ヤナ・ヴルチコヴァー
録音:ミハル・ガーボル、オンドジェイ・イェジェック
音楽:マルチン・マレチェク、テレザ・マレチコヴァー、オンドジェイ・アンジェラ
製作:ヴラチスラフ・シュライェル
製作会社・配給:ビオナウト・フィルム
自動車の抑制を主張し、プラハの街をより活き活きと元気にする文化的・社会的運動、「オート*メート」。6年の間、政治家たちとのやりとり、グループを組んでの自転車走行、話し合い、展覧会、討論会などなど、数多くの出来事に、カメラもちょうど居合わせた。果たしてプラハ初の “ノー・マイカー・デー” は成功するのか? ユーモアと遊び心に溢れた、テンポよい陽気なエッセイ映画。
【監督のことば】私は“欧州の心臓”と言われるプラハのダウンタウンに住んでいた。“都市の母”、そして“車の街”でもあるプラハは統計によると、ヨーロッパで最も障害のある都市の1つだそうだ。6年前、アパートの廊下で近所の人に会った。彼は引っ越すと言った。「僕らは出て行くよ。もう我慢できない」。私は、「ああ、分かるよ。自動車のせいだろ? あの騒音に、あのにおい……」と答えた。すると近所の人は戸惑いながら、ほほ笑んだ。「そうじゃなくて、駐車する場が足りないからさ」。これはバカげた話だろうか? 彼は現実に疎いのだろうか? いや、私たち都会の人間は、このように自動的なのだ。私たち全員がそうだ……。自動的にののしり、自動的に運転する。私たちは、ゆっくりと、だが確実にゲームを自動敗北(オートメート)に向かわせている。これについて、何か対策はあるだろうか? 私は、映画を作るだけでは不十分だと気付いた。それではお定まりの観客に向かって、既に知られていることを自動的に伝えるという、よくありがちな短い試論になってしまう。単なる知的な見世物で終わってしまうのだ。そこで私は、映画監督から、徐々に市民活動家、芸術的な過激派、政治的ロビイストとなっていった。こうして誕生したのが、多層な組織体「オート*メート」だ。
マルチン・マレチェク 1974年、プラハ生まれ。プラハの公演芸術アカデミー映画テレビ学校(FAMU)で学び、ドキュメンタリー映画制作の学位を取得。現在は同校で教鞭を執る。1992年から様々なオーディオビジュアル・プロジェクトに、監督、撮影、俳優、ミュージシャンとして携わる。文化・社会・エコロジー活動を数多く行っている組織にも参加。短編映画『Javor 98』(1998)は、FAMU祭で優れた創造性と映像を讃えられてコダックVISIONアワードを受賞。テレビのミニシリーズ「Up Close」のために、『Stage Sweep』(1999)をヴィート・ヤネチェクと共同で監督。『Egg Methods』は1999年のFAMU祭で審査員特別賞を受賞。長編ドキュメンタリー『Dust Games』(2001)は、イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀チェコ・ドキュメンタリー賞を受賞。その他の監督作に『My Home . . . 』(2003)もある。アゼルバイジャンの石油産業についての 『Source』(2005)は各国の国際映画祭で約20の賞を受賞。 |