日本に生きるということ |
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NDUと台湾人
沖縄・台湾にロケしたNDUの『アジアはひとつ』は、今までプリントが行方不明だった。この映画祭に向けた探索の結果、ネガが発見され最新のテレシネ技術で急遽ビデオ化。その続編とも言うべき新作『出草之歌』は、NDUメンバーの井上修がタイヤル族出身の高金素梅(ガオジンスーメイ)(チワス・アリ)を追いかけた民族音楽作品。
アジアはひとつ
Asia is One- 日本/1973/日本語/モノクロ/ビデオ(原版:16mm)/108分
制作:NDU
提供:NDU、プラネット映画資料図書館
「君が代」に始まるこの作品は沖縄本島で台湾人労働者を、先島列島で中学生の集団就職を、西表炭坑で鉱夫の昭和史をカメラに定着させる。そして八重山群島・与那国から台湾へ渡り、抗日霧社事件(1930)の反乱以来の戦時下を生き続けているタイヤル族の部落に入ると正午の時報は「海征かば」であった。
出草之歌 台湾原住民族の吶喊・背山一戦
Headhunter's Song: The Cry of the Aboriginal People of Taiwan-
日本/2005/日本語/カラー/ビデオ/92分
撮影、編集:井上修(NDU)
企画、制作:NDU
製作会社:情報工房スピリトン
提供:NDU
元女優で原住民タイヤル族の台湾立法院(国会)委員・高金素梅さん、漢族を含むすべての部族から構成される運動組織「原住民族部落工作隊」、そして原住民音楽グループ「飛魚雲豹音楽工団」。彼らは「祖先の魂が未だ日本に在るということはとても耐えられない。なぜなら私たちは日本人ではないからだ」という極めて明快な主張をもって、祖霊奪還の戦いに挑む。