日本に生きるということ |
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ニュース映画
大阪で発見されたフィルムを解放60周年に合わせ韓国映像資料院が復元した「解放ニュース」。そして、貴重な映像を多く含む「朝聯ニュース」「総聯時報」や、50年代から60年代にかけて帰国問題を多く扱った「朝日ニュース」などを上映する。
解放ニュース
Liberation News- 朝鮮/1946/朝鮮語/モノクロ/35mm/計30分
提供:プラネット映画資料図書館
プラネット映画資料図書館が十数年前に収集し、昨年末にようやく韓国映像資料院の手で修復された4本のニュース映画。解放60周年にあたる今年、リアルファンタスティック映画祭(ソウル)で上映された。映像資料院が発行した資料によると、進歩的な映画人による朝鮮映画社の有名な「解放ニュース」ではなく、韓国の映画史に登場しないニュース映画らしい。フィルム缶のラベルに書かれた「大阪布施」から、当時在日の間で上映されたものと推測される。
日本のニュース
Japanese Newsreels- 日本/1951-68/日本語/モノクロ/ビデオ(原版:35mm)/計30分
製作会社、提供:日本映画新社
テレビが普及するまでニュースは主に映画館で上映するものだった。日本ニュース、文化ニュース、朝日ニュース、毎日世界ニュース、日活世界ニュース、読売国際ニュース、中日ニュース、東映ニュース、ムービータイムスなどの他に複数の外資系ニュース映画があった。ここでは「日本ニュース」と「朝日ニュース」のなかから在日関係のものだけを集めた。当時の政治課題だった帰国事業を扱ったものが圧倒的に多いことに気付かされる。
朝聯ニュース
Choren News- 日本/1945-47/朝鮮語/モノクロ/16mm、35mm(原版:35mm)/計60分
製作会社:在日本朝鮮人連盟文化部(第2報、第3報)、民衆映画(第7号、第8号、第10号、第13号)
提供:朝鮮総聯映画製作所
解放後に日本で活動を始めた在日本朝鮮人連盟文化部とその後に発足した民衆映画株式会社により製作されたニュース映画。日本国内だけでなく朝鮮半島での上映も考慮に入れて製作されており、1946年、朝聯は金正洪(キム・ジョンホン)ら5名を祖国に派遣、5月7日ソウルで在日同胞実情報告会を開催し朝聯ニュースを上映したとの記録もある。今回上映するのは、在日本朝鮮人連盟文化部による第2報、第3報と、民衆映画による第7号、第8号、第10号、第13号。残念ながら音ネガが残っておらず、無声のままで上映することをお許し願いたい。
総聯時報
Chongryon Review- 日本/1959-69/朝鮮語/モノクロ/16mm/計70分
製作:在日本朝鮮文学芸術家同盟
提供:朝鮮総聯映画製作所
1959年に在日本朝鮮文学芸術家同盟(文芸同)映画部によって創刊された報道記録映画。1972年に現在の総聯映画製作所が設立され業務を移行、全124号に渡って発刊された作品の数々にはその当時の同胞生活を反映した映像が随所に散りばめられている。ここでは、第4号、第7号、第20号、第39号、第45号、第65号の6作品を上映。最初の第4号は「帰国船 第一号」で1959年8月に朝鮮赤十字会と日本の赤十字社との間で結ばれた帰還協定に基づいた在日同胞の帰国事業を描いたもの。