雲南映像フォーラム
雲の南から来たドキュメンタリー映像展 郭浄(グオ・ジン)
Part 1 雲南の民族映像事情に学ぶ
Part 2 雲南映像の新風
文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業 東北芸術工科大学東北文化研究センター
山形国際ドキュメンタリー映画祭では、当初から中国ドキュメンタリーに待望、注目してきた。1993年の小川紳介賞『私の紅衛兵時代』(呉文光監督)、1995年に初めてインターナショナル・コンペティションで上映された中国作品『広場』(張元、段錦川監督)、1997年から2001年にかけて突如出現した小型ビデオカメラによる大量の優れた個人作品、そして2003年のロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞した『鉄西区』(王兵監督)。社会が激変している時代に、しかもモザイクのように多様で巨大な国から、現実を見る様々な視点が生まれ、そこから多彩な映像作品が生まれでている。映画文化においても大きな変わり目のこの時期に、先見と個性をもって作り手たちを支援していく映画祭や教育機関が、いま昆明でひとつのコミュニティを形作っている。優れた映像文化の影にいる数多くの黒子たちの活動に注目しよう。中国ドキュメンタリーの行く末を見守りながら。