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  • あんにょん・サヨナラ

  • 審査員
  • ピンパカ・トゥイラ
  • 村山匡一郎
  • アジア千波万波 特別招待作品 [韓国、日本]

    あんにょん・サヨナラ

    Annyong, Sayonara

    - 韓国、日本/2005/韓国語、日本語/カラー/ビデオ/100分

    監督:キム・テイル
    共同監督:加藤久美子
    撮影:ジヘ、高部優子 音楽:チョン・ヘウォン
    企画:キム・ウンシク、本田都南夫
    構成:ホン・ソンファ
    アニメーション:キム・ヘジョン 助監督:ジヘ
    コーディネーター:チェ・ジナ、丁智恵、難波幸司
    製作:キム・イルグォン
    製作委員会、配給(日本国内):日韓共同ドキュメンタリー「あんにょん・サヨナラ」制作委員会

    第二次大戦中、日本軍に徴兵され、戦死した父親の靖国神社合祀取り下げ裁判をしている韓国人イ・ヒジャ。彼女たちの活動をサポートする「在韓軍人軍属裁判を支援する会」の日本人、古川雅基。靖国神社をテーマに、様々な立場を取る人々の意見を聞きながら、戦争を知らない世代の日韓共同クルーが、戦後60年に過去を見つめ現在に還る。日本、韓国、沖縄、中国を巡る旅は、寄り添いながらも揺らぐ両国の関係を照射する。



    【監督のことば】同じ言葉ばかりの繰り返しとなってしまっている日本と韓国の歴史問題。その解決法をこのドキュメンタリーで探したかった。また、日本の右傾化を脅威に感じつつある今、アジアの平和を実現するために何が必要かを確認したかった。共同作業は簡単ではなかったが、そのおかげで日本の内部を深く覗き見ることができたと思う。温かい心と固い意志を持った人々から、道を見出すことができた。

    【共同監督のことば】日本と韓国でドキュメンタリーを作るというのは、その過程自体が日本と韓国の間にある様々な溝を認識し、理解していく作業でした。この『あんにょん・サヨナラ』では、主人公のふたりの気持ちを通して韓国の方がなぜ靖国に対して怒るのか、それを受け止める日本人はどう思っているのか、そしてそれを受け止められない靖国が日本人がなぜそれを理解できないのかを、考えられるものになればと思っています。過去のつらい歴史にサヨナラを。


    - キム・テイル

    に映画製作を始め、1993年にプルン・プロダクションのメンバーになる。代表作は『分断を越えた人々』『お母さんの紫色のスカーフ』(1995、YIDFF '97アジア千波万波にて上映)、『Making the Spy』(1998)、『Walking for Life』(2004)など。現在はオセク・コンパンイを運営し、ディレクターとして活動。ソウル・インディペンデント・ドキュメンタリー・フィルム&ビデオ・フェスティバル代表。



    - 加藤久美子

    1975年生まれ。東京在住。2002年から映像制作を始める。最初の作品はフィリピンの元「慰安婦」をテーマにした『あなたは14歳の時何をしていたのですか?』(2002)。『レメディアス・フェリアスさん三多摩滞在記』(2002)を製作。その他の作品に9.11以後の暴力の連鎖、そして自衛隊のイラク派遣への疑問を投げかけた『どこへ?』(2003)や『60年の悲しみ〜浮島丸事件と靖国合祀』(2005)などがある。