秩序
OrderL'Ordre
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フランス/1974/フランス語、ギリシャ語/カラー、モノクロ/ 35mm(1:1.66)/42分
監督、撮影:ジャン=ダニエル・ポレ
脚本:モーリス・ボルン
録音、編集:ジャン=ダニエル・ポレ、モーリス・ボルン
音楽:ヤニス・マルコプロス
製作会社:レ・ラボラトワール・サント
出演:レモンダキス
配給:P.O.M. Films
クレタ島のひとつ、スピナロンガ島にあったハンセン病コロニーの生活が、患者のひとりであるレモンダキスの視点から語られていく。自分のコミュニティを追い出され、患者仲間と共に何十年も過ごした島での日々。愛、コミュニティ、仲間意識そして死といったテーマが、どんな健康状態にあろうと万人にとってかけがえのないものであることが描かれる。ポレの長編作品はこれまであまり国外で上映されておらず、島に忘れられた患者の姿に彼自身の作家人生が投影されているようにも思われる。日本初上映。
ジャン=ダニエル・ポレ(1936−2004) フランス生まれ。1960-70年代に最も活躍。 '58年、最初の短編映画『Pourvu qu'on ait l'ivresse . . . 』を完成。彼の後年の映画の多くは、大衆的コメディの側面を組み込みつつ、この1作目のイメージやテーマの上に構築されている。フォルカー・シュレンドルフと共に 2年がかりで作った『Méditerranée』('64)は、大きな影響を及ぼした。様々な作家たちによるテクストや批評を使って、詩的スタイルの映像制作に取り組んだ。90年代に列車事故で麻痺状態となり、晩年は自宅の周りで映画を撮影する。最後の脚本『Jour après jour』は、ジャン=ポール・ファルジエが2006年に映画を完成させた。 |