ドルチェ ― 優しく
dolce . . .НЕЖНО
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日本、ロシア/1999/日本語、ロシア語/カラー/ビデオ/63分
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
撮影:大津幸四郎
編集:アレクセイ・ヤンコフスキー、セルゲイ・イワノフ
録音:みやこうせい
整音:セルゲイ・モシコフ
製作:木暮優治(クエスト)
出演:島尾ミホ、島尾マヤ、島尾敏雄
製作会社:クエスト、スタジオ・ベーレク
配給(日本国内):クエスト
加計呂麻島の海原に冴える満月。障子の向こうに波間がひろがる。壁にもたれたミホが、ささやくように語りはじめる。アンマー(母)のこと、ジュウ(父)のこと、敏雄との愛の葛藤、そして死。自身への問いかけ、娘マヤとの愛。ミホは涙して思い出を語り、古謡を口ずさむ。ソクーロフの演出に身を任せた奄美の作家・島尾ミホが自身を演じ、どこか甘い匂いが漂う辛い記憶を島に甦らせる。
アレクサンドル・ソクーロフ 1951年、ロシア・イルクーツク生まれ。軍人であった父親の関係で、少年時代をトルクメニスタン、ポーランド等で過ごす。ゴーリキー大学、モスクワ国立映画大学を卒業し、レニングラード・ドキュメンタリー映画スタジオ及びレンフィルムで働く。'87年までの作品は当局よりことごとく公開禁止に。現在に至るまで旺盛な制作活動を続け、常に問題作を投げかけている。ドキュメンタリー、劇映画双方を手掛け30余りの作品を発表。日本にも深い関心を寄せ、『オリエンタル・エレジー』『穏やかな生活』『ドルチェ』の日本三部作を制作した。YIDFF '93では『ロシアン・エレジー』を上映している。 |