私の存在しているところ ― そしてtouch me
The Place Where I Live--and touch me-
日本/2004/日本語/カラー/ビデオ/7分
監督、撮影、編集、提供:比嘉千秋
誰もがぶつかる「私」という存在の不確からしさと確からしさの狭間。本作では、日常生活における人間関係、社会、家族といった「私」を取り巻く周辺の視覚化を試み、そこから浮かび上がる私の輪郭をなぞる。錘(おもり)や鎖、それに抗うかけがえのない結びつきの描写は、沖縄という地の空気もしっかりと吸い込み吐き出しながら、精魂込めて「私」に向き合う姿を映し出す。
【監督のことば】 今まで自分が生きてきた時間のなかで、感動し共感し、私は毎日変化していることに気がついた。
一体私は誰なんだろう?
たくさんの出会いがなければ、私は私ではないのだろうか……と。
つくられたものなのか、いつから選んできたのか。そう考えているうちに、自画像をつくるきっかけがあり、感じていたことを映像に残した作品です。
一番近い存在でありながら遠い私。今もまだ探しています。
比嘉千秋 1979年、沖縄生まれ。沖縄県立芸術大学大学院修了。在学中から、個展「千秋展」(2000)、グループ展「はちの巣展」(2004)、「結店」(2009)などで映像や平面作品を発表。アート・フェスティバル「wanakio 2005」に参加。本作は沖縄映像祭2005で上映された。 |