生命(いのち)
Gift of Life-
台湾/2003/北京語、台湾語/カラー/ビデオ/148分
監督、製作:呉乙峰(ウー・イフォン)
撮影:楊重鳴(ヤン・ヅォンミン)
編集:林錦慧(リン・ジンホゥイ)
録音:李中旺(リー・ヅォンワン)
ナレーター: 呉乙峰(ウー・イフォン)、 劉嘉明(リゥ・ジャーミン)
製作会社、提供:全景傳播基金會
Fullshot Communication Foundation
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1999年9月21日に起きた台湾大地震。監督が友人と交わす手紙のやりとりを軸にして、地震によって肉親を失った家族の悲しみが、年老いて今は施設で暮らす監督の実父との関係とともに描かれていく。死と別離、絶望、そして生きることへの渇望。生命の意味を問う秀作。
【監督のことば】現実とは残酷な鏡に似ている。現実の世界では、人は不合理にも打開不可能な状況に身を置くことがあるが、その状況と闘うべくすべての力を奮い起こした時、それが突然、煙のように消えていくこともある。
幸運にも、私たちは時に、現実の中に暖かさを見つけることがある。その暖かさがあるために、人は息をつき、人生という旅を続けていけるのだ。
ドキュメンタリーとは、追憶、記憶、夢、フィクション、そして真実にほかならない。つまり人間の生命そのものなのだ。
呉乙峰(ウー・イフォン) 1960年、台湾、宜蘭県生まれ。中國文化大學演劇学科卒業。ドキュメンタリー製作者であり社会活動家、現在の台湾の公共メディア運動の先駆者でもある。1988年にドキュメンタリー映画製作集団全景映像工作室を設立。1991年以来、全景映像工作室が実施した「地方記録撮影工作者訓練計画」は、移動型映画学校の形をとり、ソーシャル・ワーカーや聴覚障害者、環境保護活動家、先住民など、様々な人々をリクルートし訓練してきた。参加メンバーに支援と資金調達も提供するために設置された全景傳播基金會(1996年設立)の代表でもある。現在、台南藝術學院の音像記録研究所にて教鞭を執る。また、同大音像媒体センターの総監も務めている。代表作にYIDFF '91で上映された『月の子供たち』(1990)、YIDFF '97および1998年マーガレット・ミード フィルム&ビデオフェスティバルで上映された『陳才根と隣人たち』(1997)など。また、YIDFF '99のアジア千波万波スペシャル・プログラム「全景&『CINEMA塾』、映画運動の試み」にも参加。 |
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