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東部戦線

Eastern Front
Shidniy Front

ラトビア、ウクライナ、チェコ、アメリカ/2023/ウクライナ語、ロシア語/カラー/DCP/98分

- 監督:ヴィタリー・マンスキー、イェウヘン・ティタレンコ
脚本:ヴィタリー・マンスキー
撮影:イワン・フォミチェンコ、イェウヘン・ティタレンコ
編集:アンドレイ・パペルヌィ
録音:ヴァーツラフ・フレグル
製作:ナタリア・マンスカイア、ナタリア・カザン
製作会社:Vertov、Braha Production Company、Hypermarket Film
配給:Deckert Distribution

2022年2月ロシアによる侵攻を受け、本作の共同監督でもあるイェウヘン・ティタレンコは、友人たちとともにウクライナ東部戦線にボランティアの救護隊員として赴く。映画は、6か月にわたる、若者たちの前線での経験を、焼けこげたビルや車両、傷つき苦しみの声をあげる兵士たち、飛び交う銃弾、砲撃の映像とともに生々しく伝える。同時に、家族や友人たちとの束の間の休息の時間を通じて、2014年以来の東部戦線での経験や、ロシアのプロパガンダに踊らされた人々の体験が語られる。一見のどかな野辺のくつろぎの時間が終われば、若者たちは再び戦場に向かって旅立つ。(AK)



【監督のことば】この映画では、ごく普通の男たちの目を通して戦争を描いている。彼らは家を、家族を、祖国を守るために戦地に赴いた。ビデオレコーダーや携帯電話で撮影されたこの戦争の毎日は、慄然、絶望、死、恐怖、そして静かなヒロイズムに満ちている。「東部戦線」は、自由なウクライナのために戦う若者たちの人生を、戦争の開始前にも、また後でも分断した。しかし、自由なウクライナの未来を求めて戦う誰もがその未来を見るまで生きられるわけではない。


- ヴィタリー・マンスキー(左)

1963年、ウクライナ(当時ソ連)生まれ。1989年、全ソ国立映画大学(VGIK)卒業。2007年より、国際創造ドキュメンタリー映画祭Artdocfestの創設者兼会長(ロシアの検閲と対ウクライナ戦争により2022年に活動停止)。2020年にはラトビアでも国際ドキュメンタリー映画祭Artdocfest/Rigaを創設。『青春クロニクル』(1999)、『ワイルド・ワイルド・ビーチ』(2006、共同監督)、『祖国か死か』(2011)はYIDFF(それぞれ2001、2007、2013)で上映された。

イェウヘン・ティタレンコ(右)

1988年、ウクライナ生まれ。2009年にミコライチュク映画撮影研究所を卒業。2014年のロシアによるクリミア占領後、クリミアを離れ、ドキュメンタリー作家として前線に出る。2022年よりホスピタラーズ医療大隊のボランティアに志願。