自画像：47KM 2020
Self-Portrait: 47 KM 2020自画像: 47公里2020
- 中国／2023／中国語（湖北方言）／カラー／DCP／190分
監督、撮影、編集、録音、製作：章梦奇（ジャン・モンチー）
製作会社：草場地ワークステーション
提供：章梦奇（ジャン・モンチー）
監督の父の故郷「47KM」と呼ばれる中国山間部の村を舞台とした連作の最新作。2020年、コロナ禍にあっても村では例年通り四季を通じて農作業が繰り広げられる。前作で完成した「青い家」では、子どもたちや村の人々が集い、監督と一緒に体操をしたり、映画を見たり。感染症の噂は耳に届けども、大人も子どもも日々の暮らしに忙しい。皆がカメラに向ける表情は和やかで、監督もカメラももはや共同体の一員になったかのようである。中国三年大飢饉の体験記録収集プロジェクトFolk Memory Projectの一環で制作された「自画像：47KM」シリーズの10作目。（KH）
【監督のことば】2020年、突如発生した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のせいで地球上が死とパニックで覆われ、全世界は恐怖と孤立の人質と化した。中国 武漢から220キロ離れた「47KM」の村人たちは、先祖代々の予言と長く続けてきた生活様式に導かれてコロナの騒乱を切り抜け、この異常な時代において平凡な日常を続けていた。
章梦奇（ジャン・モンチー）1987年生まれ。映像作家、振付師、中国三年大飢饉の体験記録収集プロジェクト「Folk Memory Project（民間記憶計画）」メンバー。『自画像』シリーズとして知られる11本のドキュメンタリー映画を制作。YIDFF、シネマ・デュ・レエル、ヴィジョン・デュ・レエルなどの映画祭にて上映される。DMZ国際ドキュメンタリー映画祭、釜山国際映画祭、プント・デ・ヴィスタ映画祭、カルタヘナ・デ・インディアス国際映画祭（FICIC）など複数の映画祭で受賞。