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キャンプニュース8
Prime Time in the CampsLe 20h dans les camps
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フランス/1993/フランス語/カラー/ビデオ/28分
監督:クリス・マルケル
製作会社:アンテヌ2
提供:レ・フィルム・デュ・ジュディ
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の難民の若者たちが、難民キャンプでのネットワークを構築する手段としてニュース番組を作った。マルケルは、彼らの試みにカメラを向け、不安定な状況のなか、いかに難民たちが孤立と忘却に立ち向かっているかを表わした。
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アレクサンドルの墓:最後のボルシェヴィキ
The Last BolshevikLe tombeau d'Alexandre
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フランス/1993/フランス語、ロシア語/カラー/ビデオ/118分
監督、撮影、脚本、編集:クリス・マルケル
製作会社:レ・フィルム・ド・ラストロフォル、マイケル・クストフ・プロダクション、エピデムOY、ラ・セット・アルテ、CNC
提供:アテネ・フランセ文化センター、ドキュモンテール・シュール・グラン・エクラン
1989年に没した、ソ連の映画監督アレクサンドル・メドヴェトキンに捧げられた長編ドキュメンタリー。友人メドヴェドトンに向けて書かれた6つの手紙、という形式のナレーションを通して、メドヴェトキンの生涯とソ連の歴史が重ねられる。失われたユートピアへの追憶に満ちた作品。
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3つのビデオ俳句 チャイカ/瞳にフクロウ/プティト・サンチュール
Three Video Haiku Thaika / Owl Gets in Your Eyes / Petite Ceinture-
フランス/1994/フランス語/カラー/ビデオ/各1分
監督:クリス・マルケル
提供:レ・フィルム・デュ・ジュディ
「チャイカ」は、パリのセーヌ川にカモメが飛ぶ風景を写している。「瞳にフクロウ」では、『レベル5』の女優、カトリーヌ・ベルコジャが煙草を吸っている映像に、フクロウが飛ぶ映像が重ね合わされる。「プティト・サンチュール」では、パリのプティト・サンチュールの線路が写される。リュミエール兄弟へのオマージュとして作られた。
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ブルーヘルメット
Blue HelmetCasque bleu
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フランス/1995/フランス語/カラー/ビデオ/25分
監督:クリス・マルケル
製作会社:ポワン・デュ・ジュール
提供:レ・フィルム・デュ・ジュディ
ユーゴスラビア紛争で、国連平和維持活動に参加したフランソワ・クレミューの証言を記録した作品。マルケルは一人の戦争体験者の聞き手に徹することで、視聴者を引きつけるために演出を施すテレビ報道のあり方にアンチテーゼを唱えている。ブルーヘルメットとは、国連平和維持活動の兵士が被る帽子の通称。
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レベル5
Level Five-
フランス/1996/フランス語、日本語/カラー/35mm(原版:Beta SP)/105分
監督、撮影、編集:クリス・マルケル
撮影:ジェラール・ド・バティスタ、イブ・アンゲロ
出演:カトリーヌ・ベルコジャ
音楽:ミッシェル・クラスナ
製作会社:レ・フィルム・ド・ラストロフォル、アルゴス・フィルム、ラ・セット・シネマ
提供:タマサ・ディストリビューション
カトリーヌ・ベルコジャが演じるローラという女性が、亡くなった恋人の代わりに、沖縄戦についてのコンピュータ・ゲームを完成させようとする。コンピュータの空間に現れる記録映像と証言によって、現実と仮想空間、歴史の「真実」と嘘、記憶と忘却といった問題が扱われる。