YIDFF 2021:アジア千波万波
荒削りでもキラリと光るアジア作品。自由なアジアの世界へ、いざ!
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午後の景色
Afternoon Landscape - 韓国/2020/73分
監督:ソン・グヨン Sohn Koo-yong
ある街の水辺、通り、洋品店、理髪店、公園、お寺、路地、校庭などが映されるなか、カメラを持つひとりの女性が随所に現れて撮影している。
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蟻の蠢き
Ants Dynamics - 中国/2019/120分
監督:徐若涛(シュー・ルオタオ)、王楚禹(ワン・チューユー) Xu Ruotao, Wang Chuyu
チャイナテレコムを突然解雇された労働者たちの抗議の戦いに寄り添って、アーティストたちが写真、演劇など、奇想天外なパフォーマンスを展開する。
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言語の向こうにあるもの
Beyond the Language - フランス、日本/2019/97分
監督:ニシノマドカ Nishino Madoka
パリ第8大学の「外国語としてのフランス語講座」の授業風景。文学とジェンダーという2つのテーマを通して、国内外から来た学生たちによる自由な討論を描く。
トークゲスト:ニシノマドカ監督、柿並良佑さん(山形大学人文社会科学部准教授)
アジア千波万波 短編集 (4作品)
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エントロピー
Entropy - ポーランド/2021/10分
監督:張猷嵩(チャン・ヨウソン) Chang Yu-sung
死にゆく炭鉱。山を掘削する巨大な重機が物々しく動く。モノクロの画面の中で機械とそれを操作する人間の身体とが融解しやがて乱雑さを極めていく。
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心の破片 (2021 特別賞)
Broken - ミャンマー/2021/13分
監督:ナンキンサンウィン Nan Khin San Win
カヤー州、紛争が続く限り、世代は違えど女性が性暴力と隣り合わせであることに変わりはない。監督と一人の年上の女性、それぞれの思いが、森に重く静かに語られる。
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それは竜のお話
It's Just Another Dragon - レバノン、ハンガリー/2020/16分
監督:タイムール・ブーロス Taymour Boulos
違う時代に、ブタペストにたどり着いた、ストーリーテラーと若手映像作家。それぞれが物語を持ち寄り、互いの胸に言葉を預け、交歓しながら、映像を紡ぎだしていく。
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駆け込み宿
Dorm - 台湾/2021/54分
監督:蘇育賢(スー・ユーシェン) So Yo-hen
ヴェトナム人の女性労働者が暮らす寮。二段ベッドと人とがひしめき合い、物やスーツケースが埋め尽くす異空間で彼女たちは語り合い、やがて大きなうねりを起こす。
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怖れと愛の狭間で 〈日本初上映〉
Fear(less) and Dear - 香港/2020/106分
監督:麥海珊(アンソン・マック) Anson Mak
親でもある3人のアーティストは、民主化デモに参加した実体感や、それぞれの芸術表現を身体に貫きながら、怖れのありかとともに、2019年夏以降の香港の日常を生きている。
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炭鉱たそがれ
Home in the Mine - 中国/2021/109分
監督:陳俊華(チェン・ジュンホア) Chen Junhua
中国経済の過去の主軸とともに発展し衰えゆく炭鉱の町。地下800メートルの暗闇に眠る資源が与えたもの、奪ったものを自らの家族をとおして映し出す。
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リトル・パレスティナ (2021 小川紳介賞)
Little Palestine, Diary of a Siege - レバノン、フランス、カタール/2021/89分
監督:アブダッラー・アル=ハティーブ Abdallah Al-Khatib
シリアのパレスティナ人難民キャンプの生活。シリア情勢の悪化から道路は遮断され、食料も底をつき、爆撃で命を落とす人も絶えない。人々はただ歩くしかない。
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異国での生活から
The Lucky Woman - 台湾/2020/87分
監督:曾文珍(ツォン・ウェンチェン) Tseng Wen-chen
過酷な労働や医療保障のない状態などから、雇用先を逃亡し、不法滞在で職業を転々として何とか生活しているヴェトナム人たち。10年以上の滞在の果てに……。
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ルオルオの怖れ
Luo Luo's Fear - 中国/2020/85分
監督:洛洛(ルオルオ) Luo Luo
コロナ禍、不安でたまらないルオルオは外出せず、同居の父が家族の歴史を読むのを傍らで聞き、ネットで呉文光や章梦奇、仲間たちと語らう。
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メークアップ・アーティスト (2021 奨励賞)
Makeup Artist - イラン/2021/76分
監督:ジャファール・ナジャフィ Jafar Najafi
夢を叶えるためならば、と夫や義母の猛反対にもめげず、あの手この手で道を切り開き突き進むミーナ。次第に周囲も、世界も少しづつ変わっていくかのように見えたが……。
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東北おんばのうた ― つなみの浜辺で
Songs Still Sung: Voices from the Tsunami Shores - 日本/2020/80分
監督:鈴木余位 Suzuki Yoi
三度の津波に襲われた大船渡で生きるおんばたちの言葉を詩人の新井高子が聞いていく。生活感のあるケセン語の詩や短歌が、力強く重層的に響く。
トークゲスト:鈴木余位監督
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沈黙の情景
The Still Side - メキシコ、フィリピン、アルゼンチン、韓国/2021/70分
監督:ミコ・レベレザ、カロリーナ・フシリエル Miko Revereza, Carolina Fusilier
メキシコの太平洋岸にある島。かつてのにぎわいは消え今は人影もない。この地に残された音と空間、過去と未来が交差し、見るものを時空を超えた旅へといざなう。
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夜明けに向かって
This Stained Dawn - パキスタン、カナダ/2021/89分
監督:アナム・アッバス Anam Abbas
その日、全国各地で女性が一斉決起した。カラチで世界女性デーの集会を準備する女性グループの知恵と労苦としなやかな連帯が逆風の中に生き生きと描かれる。