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YIDFF30年:これまで、そして、これから



「映画の作り手と観客が、場を共有することによって新しい映画が生まれる、そんなこれまでになかった映画祭を作っていかないか」、「なぜアジアにドキュメンタリー映画が生まれてこないのか」。

 30年前、本映画祭の生みの親と言える小川紳介監督からふたつの大きな問題が提起された。果たしてそれらはどう推移したのか、上映やトークを通して検証する。


映画の都

A Movie Capital

日本/1991/日本語/カラー/ 16mm/99分

監督:飯塚俊男
撮影:大津幸四郎、加藤孝信
編集:小川紳介、田村正毅、 飯塚俊男、栗林昌史
録音:浅沼幸一
進行:桝谷秀一
製作:伏屋博雄
製作会社:小川プロダクション
提供:山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー

1989年、アジアで初めてのドキュメンタリー専門の国際映画祭の誕生をなんとか記録に残したいというボランティアグループ、YIDFFネットワークの熱意から生まれた第一作。撮影から初期編集段階までは、YIDFFネットワークの活動の記録に主眼を置いていたが、最終的には編集権が飯塚俊男監督から小川紳介に渡っていく。そんな矛盾を抱えた本作だが、天安門事件、ベルリンの壁の崩壊など、世界の歴史が大きく動いた時代の空気を、確実に記録にとどめている。



映画の都 ふたたび

A Movie Capital Again

日本/2007/日本語/カラー/デジタル・ファイル(原版:DVCAM)/90分

監督、編集、製作:飯塚俊男
撮影:渡辺智史
録音:甲藤勇
音楽:金子俊郎
製作会社、提供:アムール

『映画の都』から16年、当時の未使用フィルムを使って1989年版の再構成映画の制作を模索する飯塚俊男監督が遭遇したのは、本映画祭始まって以来の大転換期だった。民間NPOへの独立をめぐって賛否両論飛び交う中、カメラは廻り始める。



トークセッション 「YIDFF30年:これまで、そして、これから」

『映画の都』2作品や自主出版本2冊の内容も踏まえながら、YIDFFの30年を振り返り、山形市主催時代の17年、民間NPOとしての13年間を検証。今後どのような方向に向かうのか、客席も交えて論じ合うトークセッションを開催します。*英語同時通訳なし

日時:10月15日[火]13:30−16:00
会場:山形まなび館1階多目的ルーム
登壇者:
小林茂(ドキュメンタリー映画監督)、倉田剛(『山形映画祭を味わう ― ドキュメンタリーが激突する街』著者、映画研究家、関西=ヤマガタ・ネットワーク代表)、小田香(YIDFF 2015 アジア千波万波『鉱』、2019 アジア千波万波『セノーテ』監督)、桝谷秀一(YIDFF理事、デイリー・ニュース編集長)
司会:鈴木雅史(山形新聞論説委員)

*YIDFFデイリー・ニュース記録班 蔵出し映像上映あり!