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シンポジウム 映像教育と地域文化の創造

 1992年に開学した東北芸術工科大学の映像教育は、YIDFFの成長、定着と並行して進められてきた。近年は、フィルムコミッションが誘致した商業映画のロケに学生が参加したり、庄内映画村で撮影される劇映画でスタッフを務めたり、卒業制作にセットを利用したり、地域における映像体験が教育に果たす役割は、より大きなものとなっている。シンポジウムでは4つの大学が持つ背景、地域文化との関わりにおける問題意識や実践を共有しながら、幅広い議論を展開していきたい。

司会:馮艶(フォン・イェン)(映像作家)
パネリスト: 
劉智海(リュウ・ヂーハイ)(映像作家、中国美術学院准教授)
パオロ・インギッレーリ(ミラノ大学教授)
ジャンマルコ・トッリ(ドクシティ共同キュレーター)
根岸吉太郎(映画監督、東北芸術工科大学長)
伊藤高志(実験映画作家、京都造形芸術大学教授)

*同時通訳付


講演とシンポジウム 映像文化創造都市を目指して

 YIDFFを機に世界中から熱心な映画人が集い、「映画の都」と呼ばれてきた山形。だがその呼称は、映画祭の存在のみが由来ではない。山形では、戦後から今日に至るまで、映画にまつわる実に多様な挑戦が行われている。本シンポジウムは、活発な現在の映像実践に、山形の歴史と未来を重ね合わせる学びと語り合いの場を作り出す。地方都市から映画を作り続けること、映画の教育力について、映画と他産業との連携など、内省と発信力を備えた映像文化をこれからのヤマガタ作りに持続的に生かしていくためのレッスンその1。

講師・パネリスト:佐々木雅幸(大阪市立大学都市研究プラザ所長)
パネリスト: 
熊谷眞一(株式会社シベール創業者・特別顧問)
宇生(うじょう)雅明(庄内映画村株式会社 代表取締役社長)
司会:加藤到(東北芸術工科大学教授)


ワークショップ プレゼンテーション ホーム・ムービー保存・修復・再活用――拡張されたアーカイブ

 共同体に開かれた資料館という構想のもとに発展してきたイタリアの国立ファミリー・フィルム・アーカイブの活動内容を紹介。ホーム・ムービーズ協会が使用してきた収集、デジタル化、目録作成、アーカイブの活用方法などをわかりやすく、具体的に解説する。

プレゼンテーション:ジャンマルコ・トッリ(ホーム・ムービーズ協会/ドクシティ映画祭共同キュレーター)