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映画祭2005情報

ニュー・ドックス・ジャパン



 本年のニュー・ドックス・ジャパンでは、前回から本数を増やし、海外の国際映画祭話題作や、〈いまの日本〉に想いを巡らす最新作品を9本上映します。日本の足音、変わる/変わらない場所を現在進行形で迫る作品から、ジャーナリズム、パーソナル・ドキュメンタリー、映像美やリアルさを追求したものまで、様々なテーマやスタイル、個性的な主人公たちや場所が集まりました。


108日[土]22:00 会場:ミューズ1

映画 日本国憲法
2005/日本語、英語、韓国語、中国語、アラビア語/カラー/ビデオ/78分
監督:ジャン・ユンカーマン John Junkerman

自衛隊のイラク派兵をきっかけに、2005年、憲法についての踏み込んだ議論が始まった。国内の性急な改憲への動きを、世界に視野を広げて見つめ直す。憲法とは誰のものか。憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知識人たちが語った、インタビュー集。

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109日[]19:00 会場:山形市中央公民館4F

もっこす元気な愛
2005/日本語/カラー/ビデオ/85分
監督:寺田靖範

熊本で生活する重度の身体障害者、倉田哲也。恋人の母からの猛反対で結婚できない彼は、試行錯誤の末に運転免許を取得し、結婚も許してもらおうと様々な努力をする。共に生活している鬱でパチンコ依存症の男性ら個性的な住人たちにもカメラが隙間なく入り込み、余すところなくさらけ出す。

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109日[]21:00 会場:ミューズ1

山中常盤 牛若丸と常盤御前 母と子の物語
2004/日本語/カラー/35mm(1:1.37)/100分
監督:羽田澄子

16−17世紀に生きた絵師・岩佐又兵衛の作と言われる絵巻「山中常盤」を巡る。絵巻の題材は近世初期に人気のあった人形浄瑠璃で牛若丸とその母、常磐御前の物語。又兵衛の背景を紹介し、絵巻にこめた彼の思いを解き明かす。浄瑠璃の奏でと編集のリズムが絶妙。

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1010日[月・]18:30 会場:ミューズ2

Marines Go Home! 辺野古・梅香里・矢臼別
2005/日本語、韓国語/カラー/ビデオ/135分
監督:藤本幸久

国内にアメリカ軍基地を抱える日本と韓国。アメリカ海兵隊ヘリ基地建設が予定され、体を張った阻止行動が続く沖縄・辺野古。アメリカ空軍の爆撃演習場のある韓国・梅香里。日本一広い自衛隊演習場のある北海道・矢臼別。各地で反軍活動を続ける人々を追い、日本の軍国化の一面を見せる。

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1010日[月・]21:00 会場:ミューズ1

わたしの季節
2004/日本語/カラー/16mm/107分
監督:小林茂

歴史ある重症心身障害者施設第二びわこ学園を舞台に、40年間そこで暮らしている人々、自発呼吸ができない子どもたちと見守る家族たちの日常と心象を誠実に描く。カメラに正面から向かってくるそれぞれの魅力が十分に引き出される。

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1011日[火]20:00 会場:ミューズ1

Little Birds ―イラク戦火の家族たち―
2005/アラビア語、英語、日本語/カラー/35mm (1:1.37)/102分
監督:綿井健陽

2003年3月、アメリカ軍の空爆前からバグダッド取材を始めた監督が描くイラク市民に降りかかった現実。アメリカ軍の戦車の前で叫ぶ監督。激しい空爆と惨禍のなかで犠牲になっていく、様々な家族を描きながら、戦争の“意味”を問いかける。

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1012日[水]16:30 会場:ミューズ1

僕は神戸生まれで、震災を知らない
2005/日本語/カラー/ビデオ/89分
監督:元木隆史

1995年の阪神淡路大震災時に大阪に住んでいた神戸出身の監督。8年経ったいま、高校時代の友人の誘いで初めて故郷に帰り、震災と向き合いいまの神戸を撮る。自身の内面と葛藤しながらカメラを持つ監督の心のあり方を率直に描く。

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1012日[水]19:00 会場:ミューズ1

自転車でいこう
2003/日本語/カラー/ビデオ(原版:35mm)/115分
監督:杉本信昭

福祉作業所の営業担当、復明(プーミョン)は自転車をこぎ、商品を宣伝し販売するはずなのだが……。たこ焼き屋、喫茶店、フォークリフトの作業場、と顔なじみの店を何軒もハシゴする。保育所「じゃがいもこどもの家」のスタッフと撮影クルーを振り回しながら、あっけらかんと大阪・生野区を駆け巡る。

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1012日[水]18:30 会場:山形市中央公民館4F

六ヶ所村通信 no.1〜no.3
日本語/カラー/ビデオ
no.1:2004/51分 no.2:2005/58分 no.3:2005/57分

監督、編集:鎌仲ひとみ

核燃料の再処理工場がある六ヶ所村で、核施設を巡って行動する村の人々や支援者、原子力産業に関わる人々。一人ひとりの顔から見えてくる、日本の原発の実態と日本人の今。2004年4月から1年、マスメディアからは聞こえてこない声にカメラが密着する。


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