Program 9
富山村の御神楽祭り
The Mikagura Festival of Tomiyama Village- 1985／カラー／デジタル・ファイル（原版：16mm）／50分
監督、構成：野田真吉、大塚正之、小川克己
画像協力：国立映画アーカイブ
撮影：米倉徹、杉山昭親、亘真幸、岩崎充利、川添正春
ナレーター：高島陽
企画：富山村
監修：山﨑一司
製作会社：コミュニケーション
提供：国立民族学博物館
愛知県東北端に位置し、佐久間ダムの建設によって、村落の大部分が水没し、過疎化が進んだ富山村（2005年に豊根村へ編入された）。15世紀頃からこの地域で伝えられてきた、「生まれ清まれ」の願いが込められた、湯立てと神楽、神事芸能を組み合わせた祭りの記録。
異形異類の面掛行列
The Procession of Weird and Wonderful Masks- 1988／カラー／デジタル・ファイル（原版：16mm）／18分
監督、構成、製作：野田真吉
画像協力：国立映画アーカイブ
撮影：田中茂、高坂政孝
録音：井上洋右、大塚正之
製作会社：いかずち社
提供：国立民族学博物館
1972年に神奈川ニュース映画協会の仕事で、鎌倉の御霊神社の例祭を野田たちは撮影した。しかし、そこで行われる面掛行列の成り立ちが差別の問題と関わる点が危惧され、映像はお蔵入りになる。そのフィルムを協会からもらいうけた野田が、後に私家版として完成させた。
砲台のあった島 猿島 あるいは廃墟と落書
Sarushima Island with a Fort: Ruins and Graffiti- 1987／カラー、モノクロ／16mm／25分
監督、編集、製作：野田真吉
画像協力：国立映画アーカイブ
撮影：金沢信二郎、亘真幸、岩崎充利、大塚正之
録音：井上洋右
音楽：長谷川元吉
製作協力：光井義明、大野耕司、岩佐寿枝
提供：国立映画アーカイブ
横須賀港の沖合に浮かぶ猿島は、幕末に大砲が設置され、明治には陸軍によって砲台が築かれた。敗戦後は海上公園として公開され、若者たちが訪れるようになる。野田は1968年と1983年に猿島を訪れ、人物を排し、廃墟などを即物的に撮影、一篇の映像詩の制作を試みた。