関連プログラム
映像は語る――ドキュメンタリーに見る現代台湾の光と影
主催:山形大学人文学部附属映像文化研究所、台湾文化部
●10月9日−11日 [会場]遊学館 [料金]入場無料
1990年代以降、台湾ドキュメンタリーは多彩な作り手とテーマを得て、社会を映し出す鏡となった。日本初公開を含む11作品の上映と気鋭の研究者による発表・シンポジウムの3日間。
山形大学の映像文化研究所と台湾文化部の主催で、1990年代以降の台湾ドキュメンタリーの興隆と広がりを特集する。社会の変動を映し出す鏡としてのドキュメンタリー11作品。政治に翻弄される人々の生身(国民党の老兵、大地震の被災者、WTO加盟で苦しむ農民)を記録し、マイノリティのアイデンティティを肯定する自己表現のツールでもある。LGBTや先住民が自らの表現を獲得していった運動と作品について、周美玲(ゼロ・チョウ)、劉芸后(ホホ・リュウ)、マーヤウ・ビーホウを招いて話を聞く。金馬奨50周年記念作品『あの頃、この時』では、映画史から台湾社会の歩みを見つめる。最終日は気鋭の研究者たちによる講演とシンポジウムで締めくくる。
- 10月9日[金]
1〈金馬奨と映画史から見る戦後台湾〉
12:15 - 開会挨拶+『あの頃、この時』監督:楊力州(ヤン・リージョウ)/2014/113分
- 14:15(−14:45)
- 監督トーク:楊力州(ヤン・リージョウ) 聞き手:葉月瑜(エミリー・イェー)
2〈若者たちの自分探し〉
14:55- 『雑菜記』監督:許慧如(シュウ・ホイルー)/2003/43分/YIDFF 2003 アジア千波万波・奨励賞
『25歳、小学二年生』監督:李家驊(リー・ジアホア)/2003/60分/YIDFF 2005 アジア千波万波・特別賞
3〈障害と共存する〉
16:50- 『築巣人 A Rolling Stone』監督:沈可尚(シェン・コシャン)/2012/54分/2013台北映画祭グランプリ百万首奨
4〈女性・ジェンダー・セクシュアリティ〉
18:10- 『コーナーズ』監督:周美玲(ゼロ・チョウ)、劉芸后(ホホ・リュウ)/2001/66分
- 19:30(−20:30)
- 監督トーク:周美玲(ゼロ・チョウ)×劉芸后(ホホ・リュウ) 聞き手:藤岡朝子
10月10日[土]
5〈震災のあとは〉
10:30- 『三叉坑』監督:陳亮丰(チェン・リャンフォン)/2005/144分
6〈庶民と台湾の地〉
13:20- 『無米楽』監督:顔蘭権(イェン・ランチュアン)、荘益増(ジュアン・イーツェン)/2005/108分/2005台北映画祭グランプリ百万首奨
7〈楽しき老年時代〉
15:30- 『青春ララ隊』監督:楊力州(ヤン・リージョウ)/2011/104分/YIDFF 2011 回到一圏:日台ドキュメンタリーの12年後
8〈先住民映像作家:マーヤウ・ビーホウ〉
17:35- 『これぞ人生、これぞアミ族』監督:マーヤウ・ビーホウ/1998/28分
『酒祭の男たち』監督:マーヤウ・ビーホウ/2009/70分 - 19:30(−20:30)
- 監督トーク:マーヤウ・ビーホウ 聞き手:藤岡朝子
10月11日[日]
9〈異郷/故郷〉
10:30- 『陳才根と隣人たち』監督:呉乙峰(ウー・イフォン)/1996/90分/YIDFF '97 アジア千波万波、YIDFF '99 全景&CINEMA塾 映画運動の試み
10〈講演&シンポジウム:ドキュメンタリーに見る現代台湾の光と影〉
13:00(−14:20)- 李道明(リー・ダウミン)(台北芸術大学)「21世紀台湾ドキュメンタリーの趨勢と展望」
陳斌全(チェン・ビーンチュエン)(朝陽科技大学)「1990年代以降の台湾ドキュメンタリーの特徴」 - 14:30(−15:50)
- 陳儒修(ロバート・チェン)(政治大学)「記録映像と原住民伝統」
三澤真美恵(日本大学)「台湾ドキュメンタリーと移行期正義」 - 16:00(−17:00)
- ラウンドテーブル:葉月瑜(エミリー・イェー)(司会・コメンテーター)、マーヤウ・ビーホウ、周美玲(ゼロ・チョウ)、劉芸后(ホホ・リュウ)、楊力州(ヤン・リージョウ)
- [会場]遊学館(山形県生涯学習センター)2Fホール
- [料金]入場無料
- [主催]山形大学人文学部附属映像文化研究所、台湾文化部
- [共催]
- 公益財団法人りそなアジア・オセアニア財団、認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
- [協力]
- 東京国際映画祭、台湾公共電視文化事業基金会、パッソパッソ、ドキュメンタリー・ドリームセンター、ほか
- [問い合わせ]
- phone: 023-628-4203(山形大学人文学部附属映像研究所「2015台湾ドキュメンタリー特集」運営委員会)