English

インターナショナル・コンペティション 審査員


 山形国際ドキュメンタリー映画祭2015インターナショナルコンペティション作品15本の中より、ロバート&フランシス・フラハティ賞などを決定する5名の審査員をご紹介します。

(名字アルファベット順)


トム・アンダーセン(アメリカ) Thom Andersen

1943年シカゴ生まれでロサンゼルス在住の映画監督、映画批評家。代表作に写真家エドワード・マイブリッジを考察した『Eadweard Muybridge, Zoopraxographer』(1974)、ロサンゼルスという街をロサンゼルスを舞台にした映画で表現した『ロサンゼルスによるロサンゼルス』(2003)、近作に 『かつて私たちが抱いた思い』(2015)など。カリフォルニア芸術大学で映画理論と映画制作を長年にわたって教えている。

上映作品:
かつて私たちが抱いた思いアメリカ/2015/英語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、その他/カラー、モノクロ/Blu-ray/108分
Double Shadows/二重の影
ロサンゼルスによるロサンゼルスアメリカ/2003/170分


ニコラス・エチェバリア(メキシコ) Nicolás Echevarría

メキシコのナヤリット州テピク出身。1947年生まれ。映画作家として40年のキャリアを持ち、20本以上の作品とテレビ・シリーズを制作している。初の劇映画『Caveza de Veca』(1991)は第63回アカデミー外国語賞にノミネートされる。最新作『山の木霊』(2014)は各国の映画祭で上映されている。

上映作品:
山の木霊メキシコ/2014/スペイン語/カラー/Blu-ray/91分
ラテンアメリカ
マリア・サビーナ 女の霊メキシコ/1979/スペイン語/カラー/DVD(原版:16mm)/80分


馮艶(フォン・イェン)(中国) Feng Yan

生粋の天津人。天津の大学で日本文学を学んだ後、1988年から13年間日本に滞在する。1994年からドキュメンタリー制作を開始。初の長編作品『長江の夢(1997)は、YIDFF '97 アジア千波万波で上映。『長江にいきる(2007)はYIDFF 2007 アジア千波万波にて上映され、小川紳介賞を受賞。小川紳介の映画についての発言をまとめた『映画を穫る』を中国語翻訳し、中国語圏における小川プロダクション作品紹介に深く寄与している。

上映作品:
天津の一日中国/2015/中国語/カラー/Blu-ray/50分


グスタボ・フォンタン(アルゼンチン) Gustavo Fontán

1960年ブエノスアイレス州生まれ。映画監督、作家、舞台監督。ロマス・デ・サモラ国立大学とラ・プラタ国立大学で教鞭をとる。詩にも多大な影響を受けた独特の映画作りを続けている。代表作に『樹』(2006)、 『底の見えない川』(2008)、『ラ・カサ/家』(2012)、『顔』(2013)など。昨年の12月に「アルゼンチン映画の秘宮」(於:アップリンク)にて小特集が組まれる。※グスタボ・フォンタン監督の来日がキャンセルとなりました。

上映作品:
アルゼンチン/2013/ダイアローグなし/白黒/DCP/64分
ラテンアメリカ
アルゼンチン/2006/スペイン語/カラー/35mm/62分


牧野貴(日本) Makino Takashi

映画作家。2001年日大芸術学部映画学科卒業後、単独で渡英。ブラザーズ・クエイに師事する。カラーリストとして活動しながら2004年より単独上映会を開始。以後ロッテルダム国際映画祭タイガーアワード受賞、その他50以上の国際映画祭/音楽祭/芸術祭で上映、受賞を重ねている。実験的要素が極めて高く、濃密な抽象性を持ちながらも、鑑賞者に物語を感じさせる有機的な映画を制作している。

上映作品:
cinéma concret日本、オランダ/2015/ダイアローグなし/カラー/HD/24分
2012日本/2013/ダイアローグなし/カラー/HD/30分