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[台湾]

非正規家族

Temporary
臨時工

- 台湾/2017/台湾語/カラー、モノクロ/DCP/25分

監督、脚本:許慧如(シュウ・ホイルー)
撮影、製作:姬俊銘(ジー・ジュンミン)
編集:江偉華(ジャン・ウェイフア)
提供:許慧如

低賃金で雇用が不安定な臨時工を続けてきている青年と、その両親くらいの年格好の女性と男性の3人が、廃墟になった工場跡で何やらしている。大きな木を持ち込んだり、落書きをペンキで消したり、清掃したり……。身の上話をしたり、休憩にはテーブルを作り、酒をのみ食事する。家族もどきの不思議な空間。1週間経って3人は去り、無人の廃墟に雨が降る。2003年に『雑菜記』でアジア千波万波奨励賞を受けた許慧如(シュウ・ホイルー)の新作。(YK)



【監督のことば】私たちは従来とは異なるドキュメンタリーの手法を使い、実生活でも非正規雇用の労働者である3人を雇って、非正規雇用の役を演じてもらった。廃墟になった工場跡を舞台に、その3人が仮の家庭を再現する。彼らは現実世界とヴァーチャルな世界の境目、家庭生活と根なし草の境目で生きているのだ。


許慧如(シュウ・ホイルー)

ときどきフィルムメーカーになる2児の母親。家族という文脈、または別のフィールドを通して、つらい人生経験の意味を模索する映画を作る。