ロバート・クレイマー特集 [1997]
ゴースト・オブ・エレクトリシティ
Ghosts of Electricity-
1997/スイス/英語/カラー/19分/ビデオ
脚本・撮影・編集:ロバート・クレイマー
照明:リシャール・コパンス
製作:シルヴィア・ヴォゼール
製作会社:ワカ・フィルムスAG
『ロカルノ映画祭50年――未来についての省察/反射』の一部として製作。前半は『マント』と同様にデジタル・ビデオでクレイマー家のささやかな田舎の別荘の周囲で撮影、後半はパリの自宅アパートで、デジタル・ベータカムで撮影されている。
■■■ 「シネマはニュートンとマルクス、ダーウィン、フロイドの実践に属する。産業革命と近代的国民国家の創出に属するものなのだ。創始者たちの近代科学と、シネマはあるヒューマニズム、今我々がここにいることをよりよいものにしていこうとする寛大な目的を共有している。その中心にあるのは、我々の周囲の世界と、人間のありとあらゆる行いに対する情熱的な好奇心だ。この好奇心は根源的なものだ。そして肉体。すべてのテーマは人間の肉体のなかで邂逅する、シネマとは我々の肉体の物語だと言ってもいいだろう。今まではそうだった。そして今、別のことが起ころうとしている。この変貌は、少なくとも産業革命に引き起こされた変化と同じくらい大きなものだ。なぜなら、それは我々の肉体を離れることについてのものだからだ。だからこそより決定的だ。」
ロバート・クレイマー(トリノ映画祭'97 カタログより転載)