ロバート・クレイマー特集 [1991]
ビデオ書簡:ロバート・クレイマーとスティーヴ・ドウォスキン
Video Letters: Robert Kramer and Stephen Dwoskin-
1991/フランス、イギリス/英語/カラー/123分/ビデオ
撮影:ロバート・クレイマー、スティーヴ・ドウォスキン
提供:エリカ・クレイマー
1991年2月から6月にかけて、ロバート・クレイマーとスティーヴ・ドウォスキンはビデオ書簡のやりとりをしていた。クレイマーからの4通、ドウォスキンからの3通で成り立つこの書簡はHi8ビデオ撮影。クレイマーの最初の3通は「やあ、スティーヴ」、最後の1通は「ロバートからスティーヴへ」と題されている。日付は2月18日(15分)、2月23日(19 分)、4月1日(12分)、6月5日(21分)。ドウォスキンの書簡は「親愛なるロバート」と題され、日付は2月28日(13分9秒)、3月7〜13日(20分)、そして4月から6月(23分)の3通になる。
■■■ 「スティーヴへのビデオ書簡――これは素晴らしかった。どう始まったのかは憶えていない。これは『ベルリン』の映画の影のなかにある。カメラだけで作ることというアイディアは好きだ。私の手紙はすべて直接撮影したものだ。見えるものがそのまま撮影したものなのだ。音声もその時の音のままだ。2人ともこれがとても気にいった。この手紙については、ずいぶん時間をかけて考えた。どこから始めて、どうやるのか?事前にすべてを計画した。映画とパフォーマンスを結び付けるさまざまなことがここにある。こんな状況のなかにある緊張感が私は好きだし、すべてを物理的にやり遂げなければならない。それは演出について考えるひとつのやり方でもある。」
ロバート・クレイマー(トリノ映画祭'97 カタログより転載)