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ロバート・クレイマー特集 [1995]

ウォーク・ザ・ウォーク

Walk the Walk
- 1995/フランス、スイス/フランス語、他/カラー/115分/35mm

脚本・撮影・編集:ロバート・クレイマー
撮影:リシャール・コパンス、カテル・ディジャン、ブレーズ・ボキ
編集:クリスティーヌ・ブノワ、ベアトリス・ウィック、キジャ・クレイマー
音楽:バール・フィリップス
録音:オリヴィエ・シュウォッブ、ベルナール・セドレール
製作:ルート・ヴァルトブルガー、ピエール=アラン・シャッツマン
出演:ジャック・マルシアル、ロール・デュティユール、ベトサベ・ハース、他
製作会社:アヴェントゥラ・フィルムス、ヴェガ・フィルムス、テレビジョン・スイス
提供:ヴェガ・フィルムス

ネリーとアベル、そして娘のレイは、田舎の灯台に住んでいる。母親のネリーは白人。微生物学者で海の塩分による波打ち際の泡のなかの生物分布を研究している。父親のアベルは黒人だ。彼は陸上の有名選手で、その後はコーチだった。今では波打ち際をランニングする日々だ。2人の“人種混合”の娘は歌手。ある日、レイが旅立ち、家族のバランスが崩れる。どこに向かうかは問題ではない。「語ることを語るくらいなら、歩くことを歩いた方がいい」。まもなく、父親もまた旅立ち、船に乗ってオデッサに向かう。ネリーだけがひとり残る。物理的にどこに行くというのでもなく、彼女もまた個人的な旅を始める。



■■■ 「始まりは、娘がまだ16か17のとき、家を出て世界を見に行きたい、旅に出たいと言ったことだった。そのとき私は自分自身の即座の対応に戸惑いを感じた――私が年をとったからか、父親になったからか、それとも世界が変わってしまったせいなのか、とにかく彼女がこの荒れて暴力的な世界にひとりで行くのかと思うと、とても心配になったことだ。そしてその発見から、妻との間に私たちの態度についての長い対話が始まった。世界が変わったのか、変わったのは私たちなのか。この対話から、娘は旅に出る権利があるという気持ちが我々に生まれた。この世界について学ぶには、リスクも受け止めなければならない。」

ロバート・クレイマー、東京にて、1997年11月


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