ロバート・クレイマー特集 [1987]
ドクス・キングダム
Doc's Kingdom-
1987/フランス、ポルトガル、アメリカ/英語、ポルトガル語/カラー/90分/35mm
脚本:ロバート・クレイマー
撮影:ロバート・マコーヴァー、ロバート・クレイマー(クレジットなし)
編集:サンドリーヌ・カヴァフィアン、クリスティーヌ・アヤ、ジュリエッタ・ルレ
音楽:バール・フィリップス
録音:オリヴィエ・シュウォッブ、ヴァスコ・ピメンテル
照明:リシャール・コパンス
製作総指揮:パウロ・ブランコ、ドミニク・ヴィニエ
製作:アントニオ・ゴンサロ
出演:ポール・マクアイザック、ヴィンセント・ギャロ、ルイ・フルタード、他
製作会社:フィルマルジェム、ガランス
提供:スローラーナー
父と息子の出会い、ひとつの大陸に別の大陸から来ること。ドクは医者で、リスボンの外れに住む。そこはヨーロッパと西洋が第三世界に滑り込もうとしている場所だ。彼はアフリカでの戦争のときにかかった病に苦しんでいる。現在に幻滅し、はるか昔に失った理想をアルコールに浸して生きる日々だ。ジミーは母親と共にアメリカに住んでいる。母が死に、彼は何年も前に死んだと思っていた父からの手紙を見つける。彼は父に会いに行こうと、旅立つ。ドクとジミーはついに再会するが、お互いにかけるべき言葉はそこにあるのだろうか?
■■■ 「『ドクス・キングダム』は私本来の素材に戻る映画だ。アメリカ、家(ホーム)、故郷(ホームランド)、自分は何に属し、何から永遠に離れてしまっているのか。また1968年以来初めてポール・マクアイザックと組んだ映画でもある。この20年前、我々はドクの物語を『アイス』で語り始めていた。この時ポールは神話めいた地下革命組織のリーダーを演じていた。そして『ドクス・キングダム』は『ルート1』へのプレリュードでもある。」
ロバート・クレイマー(トリノ映画祭'97 カタログより転載)